早川尾根 Hayakawa-one ― 2012/10/01
【南アルプスの縦走路へ】
北アルプス・白馬に行ったあと、8月中は登山に行けなかった。今年はまだテント泊縦走をしてない。9月中旬に行けそうになったが、3年前に途中まで行った白峰三山縦走に再挑戦するにはどうも日数が足りない。そこで、甲斐駒ヶ岳と鳳凰三山の間に位置する早川尾根を1泊で縦走する計画を立てた。前夜のうち芦安駐車場に入り、1日目に北沢峠から登り、2日目に広河原に下山する。隣接する山域に比べ歩く人は少なく、早川尾根小屋はこぢんまりと、すいているのではないかと想像した。
【行程】
9/15土
木更津20:15発⇒中央道甲府昭和IC出⇒芦安駐車場23:40着(車中泊)
9/16日
5:00芦安駐車場バス停へ=5:30バス発⇒6:25広河原着=6:45バス発⇒7:08北沢峠着
北沢峠7:12→7:21駒仙小屋7:47→8:19仙水小屋→8:48仙水峠8:56→10:16栗沢山10:47→11:45アサヨ峰12:27→13:01ミヨシノ頭→14:28早川尾根ノ頭→14:33早川尾根小屋(テント泊)
9/17月
早川尾根小屋5:40→6:08広河原峠6:27→7:11赤薙沢ノ頭→7:26白鳳峠7:28→8:36高嶺8:54→9:36白鳳峠9:38→11:42林道出合11:54→12:06広河原バス停
12:45広河原バス発⇒13:45芦安駐車場着=15:05同発⇒中央道甲府昭和IC入⇒木更津20:44着
【歩行時間】 [ ]内はコースタイム
北沢峠→早川尾根小屋 [5:50] 7:21(駒仙小屋・仙水峠・栗沢山・アサヨ峰で休憩 合計1:47 含む)
早川尾根小屋→高嶺→広河原 [5:45] 6:26(広河原峠・高嶺・林道出合で休憩 合計0:49 含む)
【高低差】 北沢峠2030m→アサヨ峰2799m→広河原1520m=+769m-1279m
【芦安から北沢峠へ】
登山前夜、車で自宅を出発し、順調に中央道甲府昭和ICから芦安温泉へと走行する。4年前に甲斐駒・仙丈に登った時と同じ道だ。最後の分岐で「市営駐車場」の案内と逆に右折して遠回りを回避し、首尾良くバス停の向かいの第2駐車場に停めた。辺りの駐車場は8割方の入りだ。午後11時40分。座席を倒して車中泊。辺りではその後も車の到着があった。
朝5時行動開始。乗合タクシーが次々出発する中、バス停に移動。5時30分のバスは5台出た。夜叉神峠の先で、戻ってくる乗合タクシー10台以上とすれ違った。約1時間で広河原に着くと、乗合タクシーや他のバスも先着しており、既に北沢峠に向かう人の長い列もできている。そこに加わり、順次発車するバスに乗り、7時10分、北沢峠に着いた。登山者が銘々の方向に散る中、駒仙小屋へと道を下る。
【駒仙小屋から仙水峠へ】
駒仙小屋は建て替え中で、テント場には多くのテントが整然と並んでいる。今日はここから栗沢山を目指す。橋を渡り、栗沢山への直登コースを見送り、北沢沿いに緩やかに登る。1年ぶりのテント携行の歩行だが、体調は問題ない。仙水小屋を過ぎ、樹林帯を抜け、左が岩塊斜面になると朝の日差しが強くなる。時折ガスも漂う。仙水峠では10人ほどの人と共に一休み。摩利支天が頭上にそびえ圧巻だ。
【栗沢山に登る】
甲斐駒に向かう多くの人と別れ、右の栗沢山の樹林の急登に入る。やがて樹林帯から抜け、ハイマツや低木や岩ゴロゴロの急登になる。振り返ると甲斐駒ヶ岳の雄姿が広がる。駒津峰への急登斜面の全貌が見え、さっき裾を通った岩塊斜面がかなり上の方まで伸びているのが分かる。駒津峰と栗沢山は高さが同じ位だから、今どの辺りにいるのか参考になる。
登るにつれて、前方に栗沢山のピラミダルな山頂部分が迫り、また左手はるか奥に地蔵岳のオベリスクが見え出す。
栗沢山山頂に至ると、岩が多く、仙丈ヶ岳の方向に細長く、その先に直登コースが下りている。360度の展望が開け、甲斐駒ヶ岳は北に白い山頂を頂いてどっしり控え、西に仙丈ヶ岳も優雅な山頂のカールを伴って左右に根を広げる。南には北岳が望めるが、山頂にしつこいガスがかかっている。
東隣のアサヨ峰までは縦走路が一望でき、その先の稜線はアサヨ峰の左奥に連なっているが、先程見えたオベリスクは、角度が変わったためか、湧き出すガスのためか、確認できなくなった。アサヨ峰の方から10数人の団体が到着して山頂が賑やかになった。昨夜の早川尾根小屋はこの団体が泊まったこともあり満員で、テント場も一杯だったらしい。
【早川尾根を縦走、アサヨ峰へ】
ここから早川尾根縦走路へ歩き出す。ハイマツ帯の緩やかな登降を経て、アサヨ峰に至る。アサヨ峰の山頂には巨岩が一つ鎮座し、岩の上からは360度の展望だが、岩の下で各方向を見ながら休む人を分断している格好だ。この山頂で出会った登山者は、甲斐駒から、また鳳凰山から通しで歩いてきた健脚たちだった。
北岳の展望が圧巻で、手前の小太郎山が幾筋もの尾根を張り出し、野呂川の川筋から山体が立ち上がっているのが望める。これから歩く早川尾根の様子を注意して見たが、左手の斜面から絶えずガスが湧き出し、全体の展望を妨げている。
【早川尾根小屋へ】
再び早川尾根に歩き出し、ハイマツとシャクナゲの緑に覆われた稜線を歩く。何回か登降があり、ミヨシノ頭のピークの先で樹林の急な下りになる。一つのピークで休んでいると、アサヨ峰で出会った5人ほどの若者が追い越して行った。早川尾根ノ頭の三角点の先を下って、2時半に早川尾根小屋に着いた。
小屋の人から冷たい麦茶を1杯頂いた。同時に到着した団体に対する小屋の人の説明を聞くと、宿泊の定員は30人だが、床が抜けそうなので20人に制限しており、今夜も満員の予定とか。テント場も詰めて張るように言われたので、狭い隙間に張るために隣の男女の方に少し移動してもらった。先ほどの若者5人ほどもテント場にいて、明日は鳳凰山から青木鉱泉に下りるようだ。この日のテント場の入りは9張り15人余りで、真ん中に広い通路が残り余裕があった。テント場の近くにトイレと水場がある。夜半から雨になった。
【早川尾根を縦走、高嶺へ】
朝、5時半出発を目標にして4時に起床したが、食欲がない。夕食以後ほとんど運動してないためか。火を焚かずアルファ米に水を注いだが、それも食べず、5時40分早川尾根小屋を出発。
樹林の中、緩い登り下りで広河原峠に下りる。多少の空腹を感じ、アルファ米を半分食べるが、美味くない。早川尾根小屋を出発した10数人の団体が追いついてきて、そのまま広河原に向けて下った。雨降りではあるが早川尾根を歩き通しておこうと決め、再び樹林の登りにつく。小ピークと赤薙沢ノ頭を経て白鳳峠。さらに高嶺(タカネ)往復を目指す。初め樹林帯、すぐにハイマツとゴーロになり、次に急な岩場になり、ようやく高嶺山頂。この高嶺への登りの途中で出会った2組の登山者は、いずれも今朝は薬師岳小屋を出発して鳳凰山を歩いてきており、広河原に下ると言う。さらに2人ほどと出会った。この区間は鳳凰山の縦走路の一角にもなっているのだ。しかし今日は地蔵岳が見えない。
【白鳳峠から広河原へ】
白鳳峠に戻り、広河原に向け下りる。岩塊斜面の縁を歩き、次に樹林帯に入る。延々と下りが続く。雨も上がり模様になった頃、今度は南御室小屋から鳳凰山を歩いてきた人が追い越して行った。大きな岩の脇を階段で下り、木立の間から下方に河原が見えたりするものの、ますます急坂になる。ようやく林道に出て、雨着を脱いで車道を歩いて広河原バス停に到着。12時45分のバスで芦安駐車場に戻る。
天気は良し悪しだったが、ともかく自分の足で歩ききった満足感。早川尾根はすいていると予想したが、3連休ともあって、結構歩く人が多かった。早川尾根小屋も盛況だった。今回は甲斐駒ヶ岳と鳳凰山の間の早川尾根だけを歩いたが、健脚はこの両端の山と早川尾根を通して歩き、また鳳凰山から来て白鳳峠で広河原に下山する人も多いようだ。










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