三ツドッケ ― 2014/02/09
【新雪を期待して奥多摩へ】
正月休み明けの週末、奥多摩に出かけた。その週の木曜日に1日雨が降り、週末は晴れの予報だったので、山は新雪に覆われているのではと期待した。
今回は木更津からの出発だ。アクアラインの高速バスは早朝5時台に始発があり、6時20分には東京駅・八重洲口に着いてしまう。東京6時30分発の中央線に乗り、奥多摩駅に8時30分着だ。8時35分発の鴨沢西行きと東日原行きのどちらのバスにも乗れるので、やや遅いが行ける山域は広い。今回は、東日原からヨコスズ尾根を登って三ツドッケに往復することにした。ちょうど5年前、蕎麦粒山に初めて登った時のコースを再訪だ。
結果は、風もなく暖かい天気に恵まれ、雪は思ったほど多くはなかったが、山頂からの展望が大満足だった。
正月休み明けの週末、奥多摩に出かけた。その週の木曜日に1日雨が降り、週末は晴れの予報だったので、山は新雪に覆われているのではと期待した。
今回は木更津からの出発だ。アクアラインの高速バスは早朝5時台に始発があり、6時20分には東京駅・八重洲口に着いてしまう。東京6時30分発の中央線に乗り、奥多摩駅に8時30分着だ。8時35分発の鴨沢西行きと東日原行きのどちらのバスにも乗れるので、やや遅いが行ける山域は広い。今回は、東日原からヨコスズ尾根を登って三ツドッケに往復することにした。ちょうど5年前、蕎麦粒山に初めて登った時のコースを再訪だ。
結果は、風もなく暖かい天気に恵まれ、雪は思ったほど多くはなかったが、山頂からの展望が大満足だった。
【行程】
東京6:30発(中央線)⇒国分寺・青梅乗り換え⇒奥多摩8:29着=8:35東日原行きバス⇒東日原9:00着
東京6:30発(中央線)⇒国分寺・青梅乗り換え⇒奥多摩8:29着=8:35東日原行きバス⇒東日原9:00着
東日原バス停9:15→9:55標識→10:24軽アイゼン装着10:30→10:56鞍部・西側展望→11:43一杯水避難小屋11:55→12:11第1ピーク→12:23天目山12:55→13:06巻き道へ→13:25一杯水避難小屋13:50→14:53軽アイゼン外す→15:03標識(9:55の場所)西側の道へ入る→15:24巨樹コース入口→15:31東日原バス停
東日原16:17発バス⇒奥多摩駅16:50着=奥多摩16:56発(ホリデー快速)⇒17:40拝島乗り換え
【東日原からヨコスズ尾根を登る】
青梅線の電車内は結構登山者が多かったが、途中駅にも登山口は多い。奥多摩駅から東日原行きのバスは8割方の乗客で出発したが、川乗橋を過ぎ終点東日原で下車したのは10人足らず、多くは鷹ノ巣山方面に歩いて行った。
雲一つない青空、暖かく風もない天気で、山の雪も余り期待できないかと思いながら、ヨコスズ尾根に向けて歩き出す。
青梅線の電車内は結構登山者が多かったが、途中駅にも登山口は多い。奥多摩駅から東日原行きのバスは8割方の乗客で出発したが、川乗橋を過ぎ終点東日原で下車したのは10人足らず、多くは鷹ノ巣山方面に歩いて行った。
雲一つない青空、暖かく風もない天気で、山の雪も余り期待できないかと思いながら、ヨコスズ尾根に向けて歩き出す。
植林帯を急登した後、尾根の右斜面を歩き、道の左側・上の斜面が雑木で、下の斜面が植林だ。道には落ち葉が積もり、雪は少ししか残ってないが、道が凍結して大変滑り易くなったので、軽アイゼンを付けた。
東側の樹間に川苔山などの展望があり、細い鞍部に出て西側の展望も開ける(滝入ノ峰を過ぎた辺りか)。ここより先は、尾根の中心や、中小のピークを左右に巻いたりして登るが、雪はそれほど多くならず、すっかり消えているところもある。
男性を1人追い越して一杯水避難小屋に到着。(避難小屋の壁の色が5年前の前回から変わっている。)
【一杯水から三ツドッケ山頂へ】
空腹になったので避難小屋前のテーブルで椅子に腰掛けてパンを食べていると、先ほどの男性が追い付いて来て三ツドッケに登っていった。前回はここから右折して蕎麦粒山に往復したが、今日は避難小屋の右奥から直登して三ツドッケに向かう。
空腹になったので避難小屋前のテーブルで椅子に腰掛けてパンを食べていると、先ほどの男性が追い付いて来て三ツドッケに登っていった。前回はここから右折して蕎麦粒山に往復したが、今日は避難小屋の右奥から直登して三ツドッケに向かう。
1つめのピークは岩があり、石尾根の上に富士山が見えた。
2つめのピークに登ると、今日一番の展望が開け、木の茂みのある一角を除き周囲が広く見渡せる。狭い山頂には三等三角点があり、木立に「天目山1576m」の標識が付けられている。しばし、期待を超えるすばらしい展望を楽しんだ。
西にいくつかの尾根が近場から遠くへと重なり、奥に雲取山が控える(そのちょうど手前に天祖山)。雲取山荘の屋根まで見える。
雲取山の左から、南に石尾根をたどると、鷹ノ巣山の左に富士山が見える。
富士山の左に三頭山・御前山・大岳山の奥多摩三山が並ぶ(御前山のちょうど後ろが蛭ヶ岳)。
手前に横たわるのが、登ってきたヨコスズ尾根と、先ほど越えてきた1つめのピークだ。
東は川苔山と蕎麦粒山が近い。
蕎麦粒山より左は埼玉県の山並みだ。北は、すぐ先に三ツドッケの3つめのピークと思われる高みがあるが、道が付いていないようだ。
【巻き道で一杯水に戻る】
この三ツドッケから西は、東京・埼玉の都県境をたどって長沢背稜が雲取山へと伸びる。いつか歩き通したいものだが、現在、小川谷林道が通行止めなので、ここから酉谷山・水松山までの区間は日帰りでは歩けない。
この三ツドッケから西は、東京・埼玉の都県境をたどって長沢背稜が雲取山へと伸びる。いつか歩き通したいものだが、現在、小川谷林道が通行止めなので、ここから酉谷山・水松山までの区間は日帰りでは歩けない。
展望を楽しんでいると、若い男性が登ってきたので、狭い山頂を明け渡すことにした。下山はその長沢背稜の方へ下り、巻き道を一杯水まで引き返す。
先ほど一杯水で先行した男性は既に山頂にいなかったが、下方の巻き道で人が歩く音がしたから、帰りのバス時刻の関係で先を急いだのかもしれない。次のバスまではだいぶ余裕があるので、一杯水避難小屋で再び椅子に腰掛け、コンビニ弁当を食べる。ガスコンロを持参したが結局使わず、ポットの湯でコーヒーの粉を溶かして2杯飲んだだけで済んだから、1日の水分補給も500ccだけだった。
【ヨコスズ尾根を下山】
名残は尽きないが、ヨコスズ尾根を下る。途中、登ってくる男性がいて、今夜は避難小屋に泊まるとのことだった。
日原に近い下部で、登山地図では道が二手に分かれている。下りの道が左に鋭角に曲がる所で、道標は特にないが右側(西側)に分かれる道があるので、そちらをたどることにした。道は針葉樹の落ち葉がやや厚く積もっており、植林の中をジグザグに下る。急坂を下りて日原の家並みに出る地点では、「巨樹コース」という案内表示があった。
名残は尽きないが、ヨコスズ尾根を下る。途中、登ってくる男性がいて、今夜は避難小屋に泊まるとのことだった。
日原に近い下部で、登山地図では道が二手に分かれている。下りの道が左に鋭角に曲がる所で、道標は特にないが右側(西側)に分かれる道があるので、そちらをたどることにした。道は針葉樹の落ち葉がやや厚く積もっており、植林の中をジグザグに下る。急坂を下りて日原の家並みに出る地点では、「巨樹コース」という案内表示があった。
東日原のバス停に着き、40分余り先のバスを待っていると、山頂で出会った若い男性も下りてきた。今日はヨコスズ尾根で出会った登山者は3人だけだった。
正月明けにタブレットNexus7を購入した。世間はスマートフォン全盛だが、ガラ携とタブレットの組合せで行くことにしたのだ。とりあえずインストールした山旅ロガーをバス停出発時に測定開始にし、途中はザックに入れっぱなしだったが、うまく歩行ルートが記録されていた。
16時17分のバスに乗り、奥多摩駅から16時56分のホリデー快速に乗った。乗り換え案内を見て拝島で乗り換え、西武線の自宅駅には1時間20分足らずで着いた。
【三ツドッケについて】
三ツドッケの名前は3つのピークから来ているが、実際に登り、地形図をよく見て、そのことが分かった。そして、東京から奥多摩の山を見ると、三ツドッケの3つのピークが横に並んで見えることが分かった。一杯水避難小屋から登ると、急登して左のピークで都県境の尾根に上がり、中央のピークが展望の良い山頂で、右のピークは埼玉県側で道が付いてない。
三ツドッケの名前は3つのピークから来ているが、実際に登り、地形図をよく見て、そのことが分かった。そして、東京から奥多摩の山を見ると、三ツドッケの3つのピークが横に並んで見えることが分かった。一杯水避難小屋から登ると、急登して左のピークで都県境の尾根に上がり、中央のピークが展望の良い山頂で、右のピークは埼玉県側で道が付いてない。
なお、東京の小平からは、三ツドッケは川苔山と蕎麦粒山の間に見える。
それと、山頂からの展望がこんなに良いのに、登山地図では、三ツドッケに「山頂直下の岩峰から石尾根の展望がよい」と書き添えてあり、意味が分からなかったが、ネット上の情報によると、2006年頃、山好きの人が無許可伐採したため展望が良くなったらしい。そして、運が良ければ山頂でこの人に会うこともあるようだ。
丹沢山・蛭ヶ岳 ― 2013/12/12
[丹沢] →休日の山歩き top
丹沢山(1567m)・蛭ヶ岳(1673m)
2013年11月9日(土)
丹沢山(1567m)・蛭ヶ岳(1673m)
2013年11月9日(土)
紅葉の見所も高い山からかなり高度を下げ、遅れぎみながら、丹沢に車で出かけることにした。丹沢山・蛭ヶ岳・塔ノ岳の3つのピークへは、いずれも複数回行ったが、それらの間の稜線は1回しか歩いてないので、今回は、丹沢山と蛭ヶ岳の間を歩く計画を立てた。丹沢の山中を、宮ヶ瀬湖からヤビツ峠に県道が縦貫しているが、その途中の塩水橋に車を停め、最短距離で丹沢山に登り、蛭ヶ岳まで往復する。コースタイムは、丹沢山の往復だけだと6時間余のところ、蛭ヶ岳に往復すると9時間を超える長丁場だ。
塩水橋から丹沢山に登るルートは天王寺尾根と堂平経由と2つあるが、堂平で下山すれば、最後は長い林道歩きだから、夕方暗くなっても大丈夫だろう。ぎりぎりのタイムテーブルとして、午前7時に登山口の塩水橋を出発し、コースタイムどおり歩き、2つの山頂でそれぞれ30分程度休憩すると、最後は午後4時半頃から林道歩きになり、登山口には5時半頃到着することになる。
[行程]
塩水橋ゲート7:00→7:24本谷橋・天王寺尾根登山口7:30→7:48天王寺峠→9:26堂平分岐9:34→10:06丹沢三峰に合流→10:10丹沢山山頂10:52→11:30不動ノ峰→11:39棚沢ノ頭→11:53鬼ヶ岩→12:19蛭ヶ岳山頂12:36→13:23不動ノ峰→13:58丹沢山山頂14:04→14:07丹沢三峰分岐→14:28堂平・天王寺尾根分岐14:35→15:17塩水林道登山口15:27→16:27分岐→16:30塩水橋ゲート
【塩水橋のゲートへ】
週末の土曜日、天気は晴れのち曇りと下り坂の予報ながら、昼間は持ちそうだ。午前5時に小平を出発し、16号線八王子バイパスから橋本で相模湖方面への国道に右折し、津久井湖から山越えで宮ヶ瀬湖に至り、中津川沿いに山に入ると県道は細くなる。前回の下山時に、歩きの途中から車に拾ってもらった区間だ。
目的地の塩水橋に至ると、ここは丹沢山に至る人気の登山口で、随分な車が入ってきており、既に駐車可能なスペースはあらかた埋まっている。ちょうど、本谷林道の通行止めゲートの真ん前にまだスペースがあったので、停めさせてもらった。
【本谷林道を歩き天王寺尾根の登山口へ】
何組かの登山者が先行する中、身支度をして、午前7時にゲートをくぐる。想定した時間表とぴったり同じだ。前回は、宮ヶ瀬湖畔から歩き始め、丹沢三峰の長い稜線を経て丹沢山に登り、天王寺尾根から下山してここ、塩水橋を通った。今回はその天王寺尾根から登ることにし、本谷林道を歩く。すぐに右手に塩水林道分岐(瀬戸橋)を見送るが、これは今日の下山口となる堂平からの道だ。川沿いに赤や黄色に色づいた木が綺麗だ。
【天王寺尾根から丹沢山へ】
やがて見覚えのある本谷橋の天王寺尾根への入口に到着。ここから登山道になる。登山道の取付きは沢の右を高巻く階段になっているが、堰堤をステップで乗り越えて沢に入ることもできる。
植林の中を急登すると、程なく天王寺峠で、天王寺尾根に乗り、植林の間の急登を続ける。尾根の左側、南斜面が植林帯で、右斜面が広葉樹など雑木帯のようだ。鹿よけ柵が道に沿って張られているものの、扉は開放されており、現在は木の幹に1本1本ネットを巻いて鹿から守っているようだ。
やがて広葉樹も多くなり、既に落葉した木が多く見通しが良くなった中、黄色や赤に色づいた木も残り、美しい光景だ。
堂平からの登山道と合流。ここでパンとおにぎりでエネルギー補給。
この辺りからガスが出始めた。鎖場の所で荷揚げの人に、山頂もガスだろうかと尋ねると、西風がガスを吹き飛ばしてくれることもあるが、今日はどうだろうか、との答えだった。長い階段状の木道を登り、丹沢三峰からの尾根に合流。2匹の行儀の良い犬を連れた人などと話をし、10時10分、丹沢山山頂へ。
【丹沢山】
広い丹沢山頂は、やはりガスで展望がないが、多くの人で賑わっている。塩水橋から最短距離で登ってきた人が多いのだろうか。
弁当を食べ、蛭ヶ岳に向かって出発。
【丹沢山から蛭ヶ岳へ】
笹原の急な下りに木道の階段が付いている。ガスが晴れそうになり、前方に不動ノ峰が見え隠れしてきたので、階段の途中でしばし足を止めた。
この間に若い男性の登山者が追い越して行く。ガスがなければさぞかし気持ちの良さそうな道が笹原の間に続いている。風は左手から右手に(西から東に)吹いており、かろうじてガスにならない空気も、右手の尾根を超えたところでガスになっている。
この道を下って登り、休憩所を過ぎて不動ノ峰のピーク、次に棚沢ノ頭でユーシンへの道を分け、鬼ヶ岩。
先ほどの男性は、歩きは速いのだが、途中で水場の方向とかユーシンの方向に寄り道して歩くものだから、私と前後して歩いている。岩場を下って登り、12時20分、蛭ヶ岳山頂に着いた。
【蛭ガ岳】
蛭ヶ岳山頂も休む人が多く、賑わっている。これで3度目の登頂だが、一度も展望が良かったことがない。
先の男性は、大倉から来て、この後は焼山の登山口へ午後4時台のバスを目指して下るとのこと。私が初めて丹沢に来たときと逆コースだ。そして私も塩水橋まで戻らなければならない。15分程休んで、この男性と別れ、丹沢山への道を戻る。
【丹沢山へ戻る】
想定した時間表より約1時間早く、余裕がある。鬼ヶ岩手前の岩場で脚がつってしまい、休んでいると、若い男性が追い着いてきて、塩飴を分けてくれた。親切な人だ。2時、丹沢山頂。相変わらず濃いガスの中、登山者も少なくなっている。早々に下山にかかる。
【堂平を経て塩水林道へ】
小雨もぱらついてきたので、堂平・天王寺尾根の分岐で雨具を着て、予定どおり、堂平への道を取る。急な階段を下り、休んでいる若い男女を追い越し、堰堤を右から左へ渡り、堂平のブナ林を下る。
堂平は地図によれば比較的緩やかな斜面が広がっている場所のようだ。ブナの木は大方の葉を落とした後だ。斜面を左にトラバースして下り、塩水林道に出合う。
山の関係者の車が3台程停まっている。荷揚げの人もここを使うのだろうか。3時15分過ぎで、想定した時刻表より約1時間いペースを維持している。
【塩水林道を歩き塩水橋ゲートへ】
ここから1時間余りの林道歩きが始まる。登山地図には、林道なら35分の区間をショートカットして25分で下る登山道が書かれているのだが、その入口を見つけることができなかった。林道は舗装されており、くねくね曲がって下る。
先ほどのショートカットの下方の入口と思われる場所は、ガードレールが切れて、ワサビ沢出合との書き込みがあり、沢沿いに道が続いているようだが、登山道の標示はない。なおも林道を下り、橋を渡って朝の本谷林道に合流し、塩水橋のゲートに4時半に着いた。朝はたくさんあった車もほとんどなくなって静まりかえっている。結局、休憩を含めてコースタイムで歩き、1時間早く下山した。
車で出発するまで20分程帰り支度をしたが、その間にも先ほど追い抜いた若い男女は下りてこなかった。暗くなって大丈夫だろうかと思いつつ、この場を発ち、宮ヶ瀬湖へと下山した。
白馬岳 ― 2013/10/23
[北アルプス] 白馬岳(2932m) →休日の山歩き top
2013年9月21日(土)~22日(日)
【北アルプス・白馬岳へ】
今年も、長野に転勤したkuroさんと白馬方面に出かけることになった。昨年同様、kuroさんの同僚のishiさんと3人でだ。
去年は、八方尾根から唐松岳、五竜岳に往復した。今年は、白馬岳だ。車2台を使って、猿倉から大雪渓を登り、白馬山荘に宿泊し、白馬岳から白馬大池を経て栂池ロープウェイ・ゴンドラに下山するという定番のコースだ。
2013年9月21日(土)~22日(日)
【北アルプス・白馬岳へ】
今年も、長野に転勤したkuroさんと白馬方面に出かけることになった。昨年同様、kuroさんの同僚のishiさんと3人でだ。
去年は、八方尾根から唐松岳、五竜岳に往復した。今年は、白馬岳だ。車2台を使って、猿倉から大雪渓を登り、白馬山荘に宿泊し、白馬岳から白馬大池を経て栂池ロープウェイ・ゴンドラに下山するという定番のコースだ。
【行程】
9/21土
長野市内4:55発⇒6:10栂池高原駐車場(1台目駐車)⇒6:24松川に架かる橋の上から白馬三山を望む⇒6:50猿倉駐車場(2台目駐車)
猿倉6:50→6:55猿倉荘7:05→8:00白馬尻小屋8:17→9:03雪渓→10:45葱平→11:10避難小屋→12:14白馬岳頂上宿舎12:28→13:03白馬山荘16:42→17:03白馬岳山頂17:57→18:07白馬山荘(泊)
9/22日
白馬山荘4:55→5:10白馬岳山頂5:48→6:13三国境→6:25休憩6:47→7:14小蓮華山→7:48船越ノ頭→8:20白馬大池山荘8:56→9:33乗鞍岳頂上→10:03風吹大池分岐→10:18天狗原10:27→11:03栂池山荘11:48→11:54栂池ロープウェイ(7分)→12:10栂池ゴンドラ(20分)→12:37栂池高原
栂池高原駐車場12:40⇒13:10猿倉駐車場⇒13:30白馬ハイランドホテル・天神の湯14:30⇒15:30長野駅
【猿倉から白馬岳を目指す】
3連休前夜の金曜日、夜行バスで東京を出発し、土曜日の早朝5時前に長野市入り。kuroさん、ishiさんと合流し、2台の車で白馬村に向かう。栂池高原のスキー宿の間の狭い道を抜け、ゴンドラ乗り場に近い広い有料駐車場に車を1台停める。次に猿倉に向かうが、途中、松川に架かる橋の上から白馬三山を望む。
樹林の中の細い車道を延々と登り、猿倉の広い駐車場に着くと、既に9割ほど車で埋まっているようだが、首尾良く停められた。ここでは白馬岳の山肌が朝日に光ってそびえている。駐車場から猿倉荘に移動し、小屋の前の大勢の人に混じって身支度を整える。
午前7時、白馬岳に向かって出発。樹林を抜け、未舗装の林道を登る。天気が良く、前方の木立の間から、青空の下の山並みが見える。
林道が終わって樹林に入り、8時に白馬尻に到着。
【大雪渓を登る】
白馬尻小屋では、「ようこそ大雪渓へ」と書かれた岩の出迎えを受け、小屋の前の広場で休憩。広場のすぐ横は、大きな石ころだらけの川筋だ。kuroさんとishiさんは1月ほど前にも白馬岳に来ており、その時は大雪渓を休まず一気に登ったため山頂手前で脚に疲れが来たとのことで、今日は1時間毎に休みを入れることにした。小屋を出発し、川の右岸の灌木帯を登る。
程なく、ケルンがあり、雪渓の末端部だ。川の流れの上を雪の層が覆っているが、大きな割れ目が開いており、雪の厚さが数十センチから1メートルほどであることや、雪の下に大きな空洞があることが見て取れる。また、雪の層の上に無数の石ころが積もっている。
夏も終わり、今年の雪渓も小さくなっているのだとか。多くの登山者が作る行列は、切れ目なく続く。さすがに人気抜群の白馬岳だ。
しばらく右岸を登り、次に石ころの積もった雪の上を登るようになり、横切って左岸に移ると、タンポポなど草も多い場所になる。やがて雪渓が終わり、石ころの急登になる。午前10時を回っており、大雪渓を約2時間で歩いたことになる。葱平(ネブカッピラ)と標示がある。軽アイゼンを用意したが、結局出番がなかった。
【白馬岳の稜線へ】
草地の急登になり、上方に村営白馬岳頂上宿舎が見えてくる。森林管理局の看板の上で階段の登りになるが、3人とも疲れが出てきて、若い元気な女性に追い越されたりする。人気抜群の白馬岳だけあって、若い登山者も多く、また男女とも、半ズボンにタイツ、鍔の付いた帽子と、最近はやりの登山着で固めている人が多い。
12時過ぎ、ようやく村営宿舎の直下に着き、冷たい雪解け水を補給する。村営宿舎の上の、稜線の鞍部に上がると、一気に展望が開け、剱岳や立山方面が望めるし、杓子岳・鑓ヶ岳方面への縦走路の様子もつかめる。
村営宿舎のテント場を見下ろす。
広い稜線の道を登り、白馬山荘に着く。
【白馬山荘から山頂へ】
白馬山荘の受付で宿泊の手続きをし、中2階の大部屋に荷物を置いた後、レストランでビールで乾杯。ここはとても大きな山小屋で、レストランもおしゃれな造りで全く山小屋らしくない。部屋で仮眠し、4時半に起きて、白馬岳山頂に登る。山荘から山頂までは平らな斜面で、白っぽい石に覆われている。
長野・富山の県境の稜線を登り、山頂で360度の大展望を楽しむ。杓子岳、白馬鑓ヶ岳の奥に鹿島槍ヶ岳の双耳峰があり、遙か遠く穂高岳の吊り尾根や槍ヶ岳が望める。
5時50分に日没を見て、山荘に戻る。レストランの下の階が自炊場だが、こちらも綺麗で、テーブルの上でガスバーナーなどを使い銘々で山の料理を楽しむ。私は3分茹でパスタだ。
1年ぶりの山小屋の大部屋での宿泊だ。大勢の登山者を効率よく収容するこの小屋は、布団1人分の幅が約50センチで、身動きも難しい。
【朝の白馬岳山頂】
翌朝4時半に起きて、防寒着に身を固めるなど身支度を整え、まだ真っ暗な中、5時前に白馬山荘を出発。白馬岳山頂で日の出を待つ。
昨夕は見えなかった富士山も、うっすらとだが、八ヶ岳の隣に見え、南アルプスも見える。
5時32分にご来光。
【白馬岳から白馬大池へ】
下山は、展望の良い伸びやかな稜線の道を下る。天気は良いが、左手の富山県側からの風がやや強い。(写真は夕方のもの)
やせ尾根を急降下し、二重山稜の左側をトラバースする所に三国境の分岐があり、ここから稜線の左は新潟県になる。地面の石ころは白っぽく、平面的に小さく割れており、遠くから見れば雪のように白い山肌だ。まだ朝食を取ってなかったので、稜線から左に少し下がり、風が無い場所を選んで、ラーメンで腹ごしらえ。
地面は一時赤っぽい石ころになる。小蓮華山への鞍部付近から白馬岳を望む。
やせ尾根を登り、小蓮華山(2766m)に至る。山頂はやや大きめの白い石がゴロゴロし、鉄剣と、頭のない小さな地蔵がある。前方に白馬大池が見え、船越ノ頭のピークを超える。稜線はハイマツ帯だが、新潟県側の斜面の中程には紅葉の兆しが見える。
白馬大池を目指して下る。
花期後のチングルマの群落を経て、8時20分に白馬大池に到着。白馬大池山荘のテント場が広がりのどかな所だ。テーブルで休憩。暖かくなってきたので、防寒着を脱ぐ。
【白馬大池から栂池へ】
大池山荘を発ち、黒っぽい大岩が累々と積まれ山になっている所を歩く。岩の間に雷鳥の親子がいた。池の水も澄んでおり、魚が泳いでいるのが見える。大池と別れ緩やかな登りが始まる所で、暑くなりもう1枚上着を脱ぐ。黒っぽい大岩を緩やかに登ると、立派なケルンと乗鞍岳頂上(2436m)の標識。本当の山頂はこの道の左右にあるようだが、便宜的にここを山頂にしているのか。ishiさんは,前回来たときはガスで何も見えなかったと言い、感慨深げだ。急な下りになり、下方に天狗原の湿地帯が見える。
登りの登山者も多くなる。振り返ると山の中腹に白い雪が残っている。樹林帯を下ると天狗原の湿地帯になり、木道が整備されている。風吹大池への分岐を過ぎ、広場で休憩。岩の小山の上に祠がある。
湿地帯から再び樹林帯の下りになり、最後に一登りで栂池山荘・栂池ヒュッテの前に出る。11時で、観光客も多い。テーブルで昼食を作って食べる。
ロープウェイで栂池高原に下山。下るにつれて、ガスが出てきて、山の方の展望がきかなくなった。多くの観光客には残念なことだ。
2カ所の駐車場で車に戻り、目当てにしていた温泉の一つは、猿倉の下の小日向の湯だったが、混んでいるようなので、白馬駅の近くの白馬ハイランドホテル・天神の湯に浸かった。ここからも、白馬三山は厚い雲に隠れていた。
2日間、天気に恵まれ、多くの登山者と共に、白馬岳を堪能した。
【歩行時間】 [ ]内はコースタイム
猿倉→白馬山荘 [5:50] 6:13 (山荘で仮眠)
白馬山荘←→白馬岳 [0:25] 0:21+日没待ち0:54+0:10
1日目計 [6:15] 6:13+1:25=7:38
白馬山荘→白馬岳 [0:15] 0:15+ご来光待ち0:38
白馬岳→栂池山荘 [5:10] 5:15+昼食休憩0:45
栂池山荘→栂池ロープウェイ [ ] 0:06
2日目計 [5:25] 6:59
白馬岳→栂池山荘 [5:10] 5:15+昼食休憩0:45
栂池山荘→栂池ロープウェイ [ ] 0:06
2日目計 [5:25] 6:59
【高低差】
猿倉1230m → 白馬岳2932m → 栂池山荘1850m = +1702m -1082m
塩見岳・北岳縦走 ― 2013/09/28
三伏峠小屋の水場付近から望む塩見岳
夏休みの登山は、南アルプス・塩見岳から北岳へテント泊で縦走することとした。計画した行程は、次のとおり。
1日目、長野県大鹿村の鳥倉登山口から出発し三伏峠小屋泊まり
2日目、塩見岳に登頂し仙塩尾根を歩いて熊の平小屋泊まり
3日目、間ノ岳・北岳に登頂し、早ければその日のうちに広河原に下山
4日目、予備日
この行程の注意点は、2日目の三伏峠小屋から熊の平小屋までのコースタイムが10時間と長いので、朝早立ちすることだ。3日目は、広河原からの最終バスが16時なので、間に合わないときは北岳周辺でもう1泊することになる。
1日目のアプローチは、朝、東京を電車又は高速バスで出発し、長野県松川町にある、中央道・松川IC又はJR飯田線・伊那大島駅から、夏季だけ運行のバスで終点の鳥倉登山口へ行く。バスが登山口に着くのは午後2時で、三伏峠小屋までのコースタイムが3時間弱だから、ここも、山小屋到着が遅くならないよう注意が必要だ。
なお、三伏峠小屋より先の塩見小屋(テント場なし)に泊まれば、2日目の熊の平小屋までのコースタイムは短く楽になるが、その場合は東京を前夜に出発し、鳥倉登山口に朝8時半に着くバスを利用しなければならない。
夏休みの登山は、南アルプス・塩見岳から北岳へテント泊で縦走することとした。計画した行程は、次のとおり。
1日目、長野県大鹿村の鳥倉登山口から出発し三伏峠小屋泊まり
2日目、塩見岳に登頂し仙塩尾根を歩いて熊の平小屋泊まり
3日目、間ノ岳・北岳に登頂し、早ければその日のうちに広河原に下山
4日目、予備日
この行程の注意点は、2日目の三伏峠小屋から熊の平小屋までのコースタイムが10時間と長いので、朝早立ちすることだ。3日目は、広河原からの最終バスが16時なので、間に合わないときは北岳周辺でもう1泊することになる。
1日目のアプローチは、朝、東京を電車又は高速バスで出発し、長野県松川町にある、中央道・松川IC又はJR飯田線・伊那大島駅から、夏季だけ運行のバスで終点の鳥倉登山口へ行く。バスが登山口に着くのは午後2時で、三伏峠小屋までのコースタイムが3時間弱だから、ここも、山小屋到着が遅くならないよう注意が必要だ。
なお、三伏峠小屋より先の塩見小屋(テント場なし)に泊まれば、2日目の熊の平小屋までのコースタイムは短く楽になるが、その場合は東京を前夜に出発し、鳥倉登山口に朝8時半に着くバスを利用しなければならない。
結果は、3泊4日の期間中、晴天に恵まれ、雨は一度も降らなかった。2日目、三伏峠から熊の平までの行程は確かに長く、特に塩見岳から仙塩尾根を歩く後半は体力の限界に迫りヘトヘトになった。3日目は余裕で歩き北岳肩ノ小屋に泊まり、4日目に広河原に下山した。単独登山同士で道中を共にする人にも恵まれ、満足のテント泊縦走になった。
【行程】
8月12日(月)
鳥倉登山口13:50→14:41豊口山コル→15:29水場→16:01塩川ルート合流点→16:31三伏峠小屋(テント泊)
8月13日(火)
三伏峠小屋5:05→5:17三伏山→6:17本谷山→8:17塩見小屋8:36→10:04塩見岳(西峰10:59→東峰)11:04→11:38蝙蝠岳分岐→12:00幕営禁止地→12:48北荒川岳キャンプ場跡→13:05北荒川岳13:30→15:00竜尾見晴→16:08安倍荒倉岳下→16:47熊の平小屋(テント泊)
8月14日(水)
熊の平小屋6:39→7:25農鳥岳水平道分岐→8:34三峰岳8:46→8:49仙丈ヶ岳分岐→9:59間ノ岳山頂10:22→11:29中白根11:51→12:16北岳山荘→12:48八本歯トラバース道分岐→13:26八本歯尾根道分岐13:40→14:08北岳山頂14:22→14:57肩ノ小屋(テント泊)
8月15日(木)
肩ノ小屋5:55→6:34北岳山頂6:52→7:14八本歯尾根道分岐→7:50八本歯のコル→9:49二俣10:01→大樺沢→10:29右岸へ→11:02左岸へ→11:24白根御池小屋分岐→11:43広河原山荘→11:50広河原
【交通機関】
8月12日(月)
JR中央線・立川7:21発(スーパーあずさ)⇒岡谷で乗換え9:45発⇒飯田線・伊那大島11:37着
伊那大島駅12:10発(バス)⇒13:36鳥倉登山口着
8月15日(木)
広河原11:55発(タクシー)⇒12:30芦安(温泉に入浴)13:50発(バス)⇒14:44甲府駅
JR中央線・甲府15:27発(かいじ)⇒立川16:38着
【JR中央線・飯田線で伊那大島駅へ】
JR中央線の特急スーパーあずさから、岡谷駅で飯田線の豊橋行き電車に乗り換える。登山のために伊那谷に入るのは初めてだ。乗客の中には登山客も少なからず混じっている。この電車で伊那大島駅に着き、すぐ登山口行きのバスに乗り換える予定だ。どこかで昼食の弁当を買っていかないと。そう思いつつも、岡谷駅のホームには売店もなかったし、また周りの登山客でビニール袋に弁当をぶら下げている人もいない。何とかなるさと思っていたら、周りの登山客はほとんど駒ヶ根駅で下車してしまった。
電車はカーブを繰り返した後、11時40分、伊那大島駅に着き、灼熱の日照りの中、他の5~6人の登山客と共に下車。
果たして駅前には、線路と並行に急斜面と道路が走り、バス停はあるもののコンビニも何もない。困った、弁当を食べないと山登りにならない。幸い、駅前にタクシーが客待ちしており、駅の反対側には町並みが見下ろせるから、バスの発車までの30分弱の間にタクシーで買い出しに行く覚悟で聞いてみると、歩いて2分の所にコンビニがあると教えてくれた。道路のカーブの先で見えなかったが、歩いてすぐの場所にコンビニはあり、弁当を買ってきて、バス時刻までの間に大急ぎで食べて、事なきを得た。
【バスで鳥倉登山口へ】
12時前に空のバスが来て、私を含め登山客ばかり数人が乗り込んだ。運賃は荷物代込みで2430円。やがてもう1台、松川インター発のバスがやってきて、登山客がこちらのバスに乗り移った。バスは1号車が終点まで直行し、2号車が各バス停に停まって行くのだとか。こうして19人乗りのバスに8人ほどの登山客が乗り、12時10分に発車した。
バスは天竜川を渡り、支流の小渋川に沿って東に快走する。ダム湖のほとりを通り、南北にそびえる山地の間を抜ける。小渋川から離れ鳥倉林道に入ると、道が細く険しくなり、くねくねと曲がりながら高度を上げていく。やがて、マイカーが多数停まり、塩見岳への登山基地になっていると思われる場所へ来ると、運転士がゲートを開け、バスだけが入れる道をさらに2kmほど走り、鳥倉登山口に着いた。乗車時間1時間半弱、直行のおかげで定刻より20分ほど早い到着だ。暑さも麓ほどではない。
【鳥倉登山口から三伏峠を目指す】
「日本で最も高い峠 三伏峠 まで4km3時間」と案内表示がある。10人ほどの登山者が身支度をしている。
登山届を書き、午後1時50分、登山開始。樹林帯は感じが明るく下草も豊富で、明瞭な道をひたすら登る。鳥倉登山口から三伏峠小屋までの間を10等分した標識が出てきて、10分の1の区間に15分位かかる見当だ。
しばらく尾根の右側をトラバースし、尾根上の鞍部(豊口山コル)で「三伏峠まで2km2時間」とあり、一休み。尾根の左側を巻くようになり、険しい所には桟橋が多く架けられている。「三伏峠まで1km1時間」の地点は、休まず通過。水場では、右手の斜面から細い水の流れがあり、のどを潤した。塩川小屋からの道が左手から合流する地点で一休みするが、こちらからのルートは小屋下の道路崩壊のため全面通行止めだ。
左側に展望が開け、明日のルート上の本谷山だろうか、その稜線の奥に初めて塩見岳が見えた。
【三伏峠小屋】
道が平坦になり、ついに三伏峠小屋に到着。4時半に着けたから、初日の歩きはほぼ順調だ。(以下2枚の写真は翌朝のもの)
日本一高いという三伏峠の標高だが、現地の南アルプス国立公園の看板などには「2615m」が示されている。これは三伏山の標高と同じであり、地図などから、三伏峠小屋の標高は2560m~2580mと思われる。
小屋の別棟の先にテント場があり、緩い斜面に5段ほどの段差が付けられているが、上の段からほぼ満杯で、下の方の一隅にテントを張った。
早速、水を汲みに行く。テント場の先を下ると、すぐ荒川岳・塩見岳の分岐があり、右の荒川岳方向に進みお花畑で左に分かれると、タンクに水が貯められ、豊富に流れている。先客が2人ほど、体を洗ったりしている。この水場まで小屋から片道10分余で、途中で塩見岳が見え(冒頭の写真)、道端にマツムシソウが咲いていた。翌朝早立ちできるように、必要な水はこの1回で確保することとし、今回は折り畳み式の水タンクも使用した。
テント場で周りの登山者と話をすると、仙丈ヶ岳の下の水場(両俣小屋?)から走って来た男性や、私と逆コースで熊の平小屋から来た男性2人組などだった。賑やかな韓国人男性4人組もいた。
夕食は早茹でパスタなどを食べた。夜は寒く、体を縮めて過ごした。(この夜も流れ星が多く見られたと、後で聞いた。)
【三伏峠から塩見岳へ】
2日目の三伏峠での朝、長い1日の始まりだ。朝食は火を使わず、アルファ米を水で1時間で作るなどし、明るくなり出した5時5分にテント場を出発。すぐの分岐を塩見岳方向の左に取り、樹林帯を歩くと程なく緩やかなピークの三伏山(2615m)だ。辺りはハイマツ帯で、360度の展望が開ける。ちょうど塩見岳から現れたご来光を仰ぐ。この山頂には、この辺りの森林が特殊東海製紙の社有林であることを示す四角柱の立派な標識が立っている。
次の本谷山までは、緩やかな傾斜の尾根筋を下って登る。尾根の右側は静岡県で大井川の源流域、左側は長野県で天竜川へと注ぐ支流の流域だ。お花畑にコバイケイソウやマルバダケブキが咲き乱れる。振り返ると、三伏山に連なる尾根の中腹に三伏峠小屋が見える。
本谷山(2658m)山頂は木立に囲まれ展望は良くない。広い尾根筋の樹林帯を歩き、やがて尾根の右側のガレ場歩きになり、権右衛門山の右を巻く辺りは水平の道だが、やがて登りになり、左から塩見新道を合わせるところで一休み。その先で尾根筋に出て一気に展望が広がる。西は権右衛門山の背後に中央アルプスの山並みまで見通しがあり、北には農鳥岳、間ノ岳から仙丈ヶ岳まで北部の山が一望だ。
ハイマツの間を進むと塩見小屋だ。小屋は尾根の左に少し下がって建ち、背景に天狗岩、そして塩見岳を控える。小屋の前で一休み。
小屋から右手の尾根に上がり、ハイマツの尾根筋を天狗岩に向けて一旦下り、尾根の右を巻きながら岩くずの多い道を登る。天狗岩のピークは右を巻き、コルに少し下って、ついに塩見岳本体の急な登りに取りかかる。尾根筋の右を巻くザレた道だ。
急坂で、やけに浮き石が多いな、そしてヨツバシオガマが踏まれそうな場所に咲いているなと思ったら、道から外れて登っているのだった。天狗岩を見下ろすようになり、ようやく午前10時、塩見岳西峰(3047m)に到着。
【塩見岳山頂】
大小の岩でゴツゴツした山頂には、三角点と丸太の標柱だけがあり、あまり広くなく、360度の大展望だ。すぐ隣に東峰(3052m)があり、その左に富士山の山頂部だけが雲の上に飛び出している。
先ほどから見えている農鳥岳・間ノ岳・北岳など北部の山並みのうちでは、甲斐駒ヶ岳に雲がかかりだした。そしてこれらの手前には、これから歩く荒々しい稜線のルートが丸見えになっており、塩見岳からやせ尾根を下ると、まず右に北俣岳・蝙蝠岳への尾根を分け、急に下った後、小さな昇降を繰り返して北荒川岳に至る。北荒川岳の周辺では稜線の左側が大きく崩壊し地肌が露わになっている。
また南部は、私にとって未知の山域だが、三伏山の左に烏帽子岳、小河内岳とたどり、荒川岳までが間近だ。
さて、塩見岳山頂は休憩も程々にして先を急ぐつもりだったが、実際には、山頂に着いてしばらくは荒い息を整えるだけで何もできなかったこともあり、パンなどの行動食で腹ごしらえして、東峰を通過する時には午前11時になっており、ちょうど山頂で1時間過ごしていた。
【仙塩尾根へ】
ここから、登山者の少ない山域に入る。とは言え、ちょうど良い時間帯で、塩見岳を目指して対向してくる登山者は結構多い。また前方に2分ぐらい先行して歩く男性がいる。蝙蝠岳への分岐を過ぎると急な下りで、ザレて滑り易い。ここは、三伏峠で話をした人たちが異口同音に要注意の急坂だと言っていた所だ。落石を起こさないよう注意してやり過ごすと砂地の広場で、幕営禁止の立派な四角柱が立つ。
その先は緩い昇降を繰り返し、ハイマツもまばらなザレ地が続く。前方に間ノ岳、右に農鳥岳を望みながら歩く。先行する男性との間隔が5分ぐらいにが広がったが、まだ見え隠れしている。やがて稜線の右側に木立やお花畑が現れる。
木立の間から、前方稜線の左側が崩壊しているのが見える。
木の幹に、黄色の板に赤の両方向矢印が描かれた小さな標識があるのに気付いた。ちょうど、道は右方向に樹林帯を下るほか、左に分岐する細道がある。この標識はどちらを歩いても良いという意味だろうと考え、左の道を取った。右の道だと下った先でまた登りになるのを嫌ったためだ。すぐ稜線の左側に出て、崩壊地の上端を植生にすがるように歩く、危なげな道になったが、ともかく通過し、広いザレ地に出た。
右下から樹林帯の道が合流してきた。ここは北荒川岳キャンプ場跡らしい。
ザレ地にわずかに生えた草地で、急に重い疲労感を感じ、思わずザックを下ろし横になって天を仰いだ。
何分経ったろう、意識が戻り上体を起こすと見慣れぬ光景があった。それは大きな崩壊地が口を開け、その奥に塩見岳が控える光景だった。崩壊地の全部ではないが最後の部分で危ない縁を歩いてきたのだった。
進行方向を振り返ると、先ほどの先行者も数分先に見えるので、気を取り直してザックを担ぎ歩きを再開した。
【北荒川岳から】
北荒川岳(2697m)は、広いザレ地の緩やかなピークで、申し訳程度の板の標識があってそれと分かるだけだ。
ここで、先ほどから先行していた男性に追い付いた。名古屋の方から来た方で、昨日のバスにも一緒に乗っていた。トレールランの経験が長く、現在は、下りは速いが登りが苦手とか。互いに名前を名乗り、以後前後して歩くことになった。この方をhiiさんと呼ぶことにする。
さて北荒川岳を出発すると樹林帯になり、一時、稜線の左側をトラバースした。稜線上の針葉樹の深い森が、奥多摩や奥秩父の原生林と大して違わないとも思われたが、ここはれっきとした南アルプスの主稜線だ。標高2500m程度で、森林と森林限界が同居する山域なのだろうか。
緩やかだが昇降が続き、疲労も大きく、体力の限界に迫る歩きだったが、hiiさんのユーモアにも助けられ、疲労を楽しみながら歩いた。この間、すれ違う人は少なく、10人いるかどうかだった。遅くなり塩見小屋まで行けそうにない時間にすれ違った男性は、幕営禁止地にテントを張ると言った。
新蛇抜山(2667m)はそれと気付かぬうちに右側の樹林帯を巻いて過ぎ、次の竜尾見晴は樹林帯の上に鋭い岩峰が2度にわたり飛び出した場所で、展望があり、特に右手に農鳥岳が大きい。
安倍荒倉岳(2692m)は、稜線のすぐ下を通り、左に1分で山頂があることを示す小さな案内が木の幹に付けられていたが、立ち寄る気力もなく通過した。
【熊の平小屋】
稜線右の樹林帯から稜線上のハイマツ帯に跳び出した後、尾根の右に深くトラバースし、ついに熊の平小屋に到着。(写真は翌朝のもの)
受付で、東海フォレストが管理する最北の小屋とのことで、hiiさんが送迎バスの説明を聞く間も、私は座って荒い息を整えた。テント場は小屋から1段下がって横に3カ所ほど並んでおり、そのうち真ん中の湧き水のある所に入る。高校生風の3人組と単独男性がいる。私はなかなか荒い息が収まらず、作業もゆっくりになった。単独男性は大阪の人で、やはりトレールランナーで、hiiさんと話が弾んだ。熊の平小屋の水場は豊富な水が流れており、テント場の水も飲めるようだ。ラーメンなどを作って食べた。
テント場は傾斜があったが、頭を上に足を下にするように張ったので、快眠できた。夜半の1時半頃、3人で流れ星を見た。銘々で空の別の方向を見ているので、1つの流れ星が人によって見えたり見えなかったりする。
【熊の平から間ノ岳へ】
3日目、熊の平で迎えた朝は、ゆったりとした出発になった。既に、今日中に広河原に下山するのは止め、北岳登頂の後は白根御池小屋泊まりを目指すことにした。hiiさんは肩ノ小屋泊まりということで、私が先行して、6時半過ぎに、朝日を浴びて光る熊の平小屋を出発。(上の写真)
コバイケイソウが茂る斜面を登ると、熊の平との間に谷を挟んで対岸を登るようになり、熊の平小屋が見えるほか、昨日歩いた仙塩尾根の稜線や、さらに塩見岳が見渡せるようになってきた。
次に台地状の三国平の上に至り、農鳥岳への水平道の分岐だ。登山者の非常に少ないこの区間だが、ここで、大きなザックを背負った男性が追い付いてきて、奈良田・黒河内岳間に新しくできた道を利用して大井川源流域を5泊で巡る途中だと言って、農鳥岳の方に歩いて行った。
三国平は見通しが良く、10分ほど後ろを歩くhiiさんが見え隠れする。
幅広い三国平がやがて一本の岩稜に狭まり、三峰岳への急な登りになる。
三峰岳(2999m)のピークには四角柱の標識とケルンが立ち、一方に間ノ岳がそびえるほか、三方の展望は抜群だ。
このピークを下りると左に仙丈ヶ岳への分岐があり、ここで仙塩尾根とも別れる。さらにコルへ下った後、間ノ岳へのやせ尾根の登りにさしかかる。ここで出合った男性は、熊の平の先の安倍荒倉岳・新蛇抜山などのピークをピストンするのが目的と言うので、昨日歩いた各ピーク付近の様子を伝えた。この区間で出会った人は非常に少なかったが、多彩な歩き方をする人が多いようだ。
【間ノ岳】
ザレた尾根を登り、午前10時、間ノ岳(3189m)に到着。
ようやく、登山者の多い賑やかな区間に入り、緊張感がほぐれた。10分後にhiiさんも到着した。ちょうど、北岳山荘で診療所を開いている昭和大学の人達も登ってきた。間ノ岳の山頂は岩とザレ地で広々としており、特殊東海製紙の四角柱の標識や、2007年に改修された真新しい「相ノ岳」の三角点がある。山頂にガスが漂い始め、時折真っ白で周囲が見えなくなる。
【中白根】
間ノ岳から北岳を目指して歩く。我が国第4の高峰から第2の高峰へ、まさに日本一の縦走ルートだ。まずは大きく下った後、標高3000mを下らない高さを保ちながら、ザレた道が続く。小さなピークは主に左を巻き、昇降は緩やかだが、重い荷を背負った歩きでは結構つらい。
途中、北岳のピラミダルな姿を望む。山頂から八本歯のコルまでの稜線が急だ。
そしてついに、午前11時半、緩やかなピークの中白根(3055m)に着いた。
中白根は、4年前、初めて北岳に登った時に、ここまで足を伸ばしてピストンした思い出の地であり、これで線が繋がった。また、その時、ここで単独男性に会い、ここから北岳を経て肩ノ小屋まで相前後して歩いたが、その人は、三伏峠、塩見岳から縦走し、熊の平小屋では悪天候で2泊したとのことで、最終日となったその日に熊の平から広河原まで歩き抜けたのだった。その人の歩いたコースを自分も辿ってみたいというのが、今回の山行の原点だった。やがてhiiさんも到着した。
前回は中白根と北岳山荘の間で雷鳥の親子を見たので、昭和大学の人に雷鳥を見かけるか聞いてみると、雨の日の翌日などは出てくるが今日のように晴れの日が続くと出てこないそうだ。
【北岳】
中白根から北岳に向け歩き出す。緩やかに下り、北岳山荘の辺りを水平に歩いた後、北岳への急な登りにさしかかる。北岳は中腹から山頂にかけてガスが出始めた。
八本歯のコルへのトラバース道の分岐では、「北岳山頂へ40分」の標示。ここを過ぎると登りがさらにきつくなる。八本歯のコルへの尾根道の分岐(吊尾根分岐)では、「北岳山頂へ20分」だが、どうもこの間20分では済まず、30分以上かかっている。日本第2の高峰はそう簡単に登らせてはくれない。最後の力を絞り出す思いで北岳山頂を目指す。
午後2時過ぎ、北岳(3193m)山頂に到着。ガスが濃くなり、辺りの展望はゼロだが、それでも結構人出があり、賑やかだ。3人ほどの岩登りのグループも登頂してきた。
hiiさんも追いついてきて、記念撮影の後、早々に肩ノ小屋に向かう。私もとうに白根御池小屋はあきらめており、肩ノ小屋泊まりに落ち着いた。
【北岳肩ノ小屋】
午後3時、テント場はかなり埋まっていたが、私は昨日同様に傾斜を厭わないことにして、小屋から見て右下の区画に2人分の場所を確保した。荒い息を鎮め、しばしゆったりと過ごす。hiiさんは仮眠。私は小屋の前のテーブルで生ビールを飲み、昼間も会った若い男性3人組と話したりした。
夕食はアルファ米とスキヤキ丼など。スキヤキ丼はコンビニで売っている袋詰めのおかずだが、結構うまかった。
明日の広河原からのバス時刻などについて検討。hiiさんは直ちに広河原に下山し、バスで北沢峠を経て仙流荘に向かう。私は、北岳山頂がガスで展望がなかったので、明日天気が良ければ再度登頂することも考えた。夜中過ぎ、前夜に続き流れ星を見た。
【再び北岳山頂へ】
最終日、天気は良い。私は再度山頂にトライして八本歯のコルから下山することにした。お湯で3分でできるナポリタンを食べ、午前5時過ぎ、ご来光を仰ぐ。太陽は鳳凰三山の観音岳と薬師岳の間の雲間から出た。何となく縁起が良い。
hiiさんと、広河原のバス停でまた会えるかもしれないと言いつつ別れ、5時50分、肩ノ小屋を出発。北岳山頂までは快調に歩いた。
山頂は大勢の人で賑わっており、昨日と打って変わって青空の下、展望も申し分ない。塩見岳も、間ノ岳の右肩にうっすらとだが見えている。随分遠くから歩いて来たものだ。
【八本歯のコルから広河原へ下山】
北岳山頂に名残惜しみつつ、6時50分、下山へ。山頂下の分岐から吊尾根を下る。急な下りだが、ハイマツの間にシナノキンバイなどの花も多い。岩場に咲く可憐な白い花と間ノ岳。
長い階段を下り、八本歯のコル。ここから大樺沢に下る。しばらく梯子が連続する。左手に北岳バットレスが立ちはだかり、ロッククライマーの声が響く。
狭い谷間を下り、やがて広い河原の下りになり、ザレた道を滑らないよう、落石を起こさないよう注意して歩く。雪渓が現れ、左手(左岸)の道を歩く。バットレスから沢水が流れ下ってきており、飲んでみた。重い荷で慎重に下り、多くの人に追い越され、ようやく二俣に着くと、コルからここまで、コースタイムのちょうど倍の2時間もかかっていた。
二俣を10時に発つ。ここから下の大樺沢は、4年前に登った道であり、傾斜も緩くなってきたから、ペースを上げ、若者のグループに追い付いて行くように歩くと、コースタイムの2時間より早く広河原に着いた。
バス時刻まで50分以上あるはずだったが、タクシー乗り場で呼び止められた。ちょうど9人乗りタクシーに客が8人まで乗って待機しているところで、バス運賃と同額とのことで、私が助手席に乗り込むと、すぐ芦安温泉に向け発車した。
4日間の山行の余韻に浸るゆとりもない。hiiさんとは会えなかった。
芦安温泉の白峰会館で汗を流し、バスで甲府駅に着くと、真夏の猛暑の中だった。
【歩行時間】 [ ]内はコースタイム
1日目 鳥倉登山口→三伏峠 [2:50] 2:41
2日目 三伏峠→塩見岳 [5:00] 4:59 +塩見岳休憩 1:00
塩見岳→熊の平 [5:00] 5:43
計 [10:00] 11:42
3日目 熊の平→間ノ岳→北岳→肩ノ小屋 [6:20] 8:18
4日目 肩ノ小屋→北岳→広河原 [4:35] 5:55
【高低差】
1日目 鳥倉登山口1790m → 三伏峠2560m = +770m
2日目 三伏峠2560m → 塩見岳3052m → 熊の平2580m = +492m-472m
3日目 熊の平2580m → 北岳3193m → 肩ノ小屋3000m = +613m-193m
4日目 肩ノ小屋3000m → 北岳3193m → 広河原1520m = +193m-1673m
乾徳山・黒金山 ― 2013/06/23
[山梨・奥秩父] →休日の山歩き top
乾徳山(2031m)・黒金山(2231m)から西沢渓谷へ
2013年5月26日(日)
乾徳山は、30年以上前の夏、職場の仲間と登ったことがある。草原や岩場があり、山頂からの展望も良く、当時も今も人気のある山だ。今回は、乾徳山から北に尾根をたどり、黒金山を経て西沢渓谷まで歩こうと計画した。コースタイムで10時間余、休憩を含め11時間以上かかる。
塩山駅と山梨市駅からバスが乾徳山登山口を経て西沢渓谷入口まで運行されているから、マイカーと組み合わせて、登山口・下山口間の移動にバスを利用できる。案として、下山口となる西沢渓谷入口の駐車場に車を停め、朝7時20分の始発バスで乾徳山登山口まで移動すると、歩き始めるのが8時少し前からとなり、西沢渓谷に着くのが夕方7時では遅すぎる。そこで、西沢渓谷入口からの最終バスは16時25分とやや早いが、これに間に合うよう乾徳山登山口を早朝に出発するように計画を立てた。
結果は、乾徳山と黒金山の山頂からの展望がすばらしかった。途中で雨に降られたが、シャクナゲの群生も見られた。この長いコースを歩く人は少ないだろうと思ったが、登山地図で紹介されているためか、同じ向きに歩く人が数組いた。コースタイムが実際より長めに設定されていた区間もあり、休憩を長めに取っても計画どおりに歩き抜けられた。
乾徳山(2031m)・黒金山(2231m)から西沢渓谷へ
2013年5月26日(日)
乾徳山は、30年以上前の夏、職場の仲間と登ったことがある。草原や岩場があり、山頂からの展望も良く、当時も今も人気のある山だ。今回は、乾徳山から北に尾根をたどり、黒金山を経て西沢渓谷まで歩こうと計画した。コースタイムで10時間余、休憩を含め11時間以上かかる。
塩山駅と山梨市駅からバスが乾徳山登山口を経て西沢渓谷入口まで運行されているから、マイカーと組み合わせて、登山口・下山口間の移動にバスを利用できる。案として、下山口となる西沢渓谷入口の駐車場に車を停め、朝7時20分の始発バスで乾徳山登山口まで移動すると、歩き始めるのが8時少し前からとなり、西沢渓谷に着くのが夕方7時では遅すぎる。そこで、西沢渓谷入口からの最終バスは16時25分とやや早いが、これに間に合うよう乾徳山登山口を早朝に出発するように計画を立てた。
結果は、乾徳山と黒金山の山頂からの展望がすばらしかった。途中で雨に降られたが、シャクナゲの群生も見られた。この長いコースを歩く人は少ないだろうと思ったが、登山地図で紹介されているためか、同じ向きに歩く人が数組いた。コースタイムが実際より長めに設定されていた区間もあり、休憩を長めに取っても計画どおりに歩き抜けられた。
【行程】
22時 自宅発⇒中央道⇒0:10頃 勝沼IC出る⇒1時 徳和・乾徳山登山口駐車場着・車中泊
4:52乾徳山登山口駐車場→5:21乾徳山登山道入口→5:47銀晶水→6:32錦晶水→6:43国師ヶ原・十字路→7:08月見岩7:20→7:50髭剃岩→8:14乾徳山山頂9:06→9:15山頂北分岐→10:03笠盛山10:13→10:59大ダオへの分岐→11:05黒金山11:46→12:09牛首のタル→13:20頃シャクナゲ多い→13:34紅葉台→14:15黒金山登山道入口・西沢渓谷軌道跡→15:16ねとり橋→15:18東屋とトイレ15:34→15:49西沢渓谷入口バス停=16:25山梨市駅行きバス発⇒16:55乾徳山登山口で下車
乾徳山登山口駐車場 17:13発⇒17時45分頃 勝沼ICから中央道⇒渋滞2時間⇒22時過ぎ 自宅着
【高低差】
徳和登山口830m→乾徳山2031m→黒金山2231m→西沢渓谷入口1110m=+1201m+200mー1121m
【乾徳山登山口を早朝に出発】
登山前夜に自宅を出発し、車中泊して乾徳山登山口を早朝に出発しようと計画した。中央道で最後のパーキングエリアとなる初狩PAで車中泊を試みたが、本線を通る車の音がうるさく眠れそうにないので、勝沼インターで下り最終目的地まで行くことにした。旧三富村徳和の乾徳山登山口駐車場は、小さい夜間照明の中に数台の車が停まり、静まりかえっていた。途中の塩山で買った缶酎ハイを飲み、静かに眠れた。
翌朝4時に起床し、車内で朝食の弁当を食べた。明るくなり、辺りはまだ人気も少ないが、4時50分過ぎ、乾徳山に向け川沿いの車道を歩き出す。徳和の集落を抜け、乾徳神社の上にも登山者が使えそうな駐車場があり、テントも張られていた。
【乾徳山への登山道】
乾徳山登山道入口の大きな標識があり、車道と別れ登山道が始まる。熊出没注意の標識も。道はやや急だが幅もあり明瞭だ。地図ではオソバ沢を渡り右岸沿いに登ることになっているが、水の流れは全くない。新緑の中を登り、林道を横切り、銀晶水の水場を過ぎる。何度か林道を横切り、開けた場所に着くと、錦晶水の水場だ。
乾徳山登山道入口の大きな標識があり、車道と別れ登山道が始まる。熊出没注意の標識も。道はやや急だが幅もあり明瞭だ。地図ではオソバ沢を渡り右岸沿いに登ることになっているが、水の流れは全くない。新緑の中を登り、林道を横切り、銀晶水の水場を過ぎる。何度か林道を横切り、開けた場所に着くと、錦晶水の水場だ。
ちょうどこの時、健脚の女性が追い付いてきた。乾徳神社の上の駐車場から歩き出したとのことで、追い抜いていった。ここから登りが緩やかになり、樹林が切れて乾徳山の山頂が望めた。国師ヶ原だ。
道満尾根からの道を合わせる十字路になる。左手奥に高原ヒュッテという避難小屋があるらしく、ちょうど男性が歩いてきて、先ほどの水場まで水をくみに行くようだ。十字路の先は石をガラガラ敷き詰めた歩きにくい道になり、カヤトの原を登り、再び道満尾根からの道と出合う丁字路になり、月見岩がある。扇平だ。
ここで後ろを振り返ると大きな展望が広がる。あいにく雲海が広がり下界は見えないが、左手に雲の上に出ているのは大菩薩の山並みだろうか。そして正面にうっすらと富士山がそびえる。
ここから左に道を取り、カヤトの原を登ると、再び樹林になり、岩場もある。
髭剃(ひげそり)岩からは岩が連続し、梯子や鎖がある。
左側の岩の崖と右側の木立が併走する区間を過ぎ、最後に岩の平面を1本の鎖で登り、乾徳山山頂に着いた。
【乾徳山山頂】
山頂は狭く、平らな場所もなく岩でゴツゴツしているが、360度の大展望だ。先ほどの女性が先着しており、しばらく話をする。年間200日位山に登っている方で、昨日は毛無山から富士山と南アルプスを展望したとか。今日は雲海が広がり、真南にうっすら見える富士山に対面すると、斜め右に南アルプス、右後ろに八ヶ岳が雲から頭を出している。近場では、右手に広い山肌が広がる。左手すぐ下には、山の尾根上の駐車場に車が1台停まっているのが見える。北側に振り返り、黒金山などこの後の行く手を確認する。その背後には左に国師ヶ岳、右に甲武信ヶ岳などが控えている。
そうこうするうち登山者が数組登ってきて、山頂は賑やかになる。外国人と女性ガイドの若い4人組もいる。健脚女性は徳和へ下山した。
私は先が長いので急ぎ弁当を食べ、黒金山への道へ歩き出す。
【黒金山へ】
急な下りを経て、徳和への下山路を見送り直進すると、道が細く踏み跡も薄くなり、ピンクのテープが頼りだ。「Y.S.K.」と記された赤いプラスチック板の標識も登山道を示しているようだ。シャクナゲの群落が現れるが、まだ蕾で花が咲いていない。この頃雨が降り出し、雨具を着る。急な登りで笠盛山に着く。樹林の中にぽっかり開けた場所で、5人も立つと満杯だ。ここで同じ方向に前後して歩く2~3組の人と出会った。雨は止んだり降ったりし、雨具を脱いだり着たりしながら歩く。樹林帯から頭を出すピークが何度かあり、笠盛山と乾徳山を振り返る。
【黒金山へ】
急な下りを経て、徳和への下山路を見送り直進すると、道が細く踏み跡も薄くなり、ピンクのテープが頼りだ。「Y.S.K.」と記された赤いプラスチック板の標識も登山道を示しているようだ。シャクナゲの群落が現れるが、まだ蕾で花が咲いていない。この頃雨が降り出し、雨具を着る。急な登りで笠盛山に着く。樹林の中にぽっかり開けた場所で、5人も立つと満杯だ。ここで同じ方向に前後して歩く2~3組の人と出会った。雨は止んだり降ったりし、雨具を脱いだり着たりしながら歩く。樹林帯から頭を出すピークが何度かあり、笠盛山と乾徳山を振り返る。
黒金山の手前で、大ダオ・国師ヶ岳方面への分岐があり、この付近にはまだ雪が残っている。登り切って黒金山山頂に着く。
山頂の北西側が開けており、雲が切れると正面に谷を一つ隔てて国師ヶ岳・北奧千丈岳が大きく根張りしている。左の稜線奥にわずかに金峰山がのぞいている。右手には甲武信ヶ岳がそびえる。
【西沢渓谷へ】
再び針葉樹やシャクナゲの登山道を下り、牛首のタルは開けた原っぱで、天科への道が下っている。針葉樹の倒木は鹿に表皮を食われたのか、つるつるの白い木肌を出している。やがてシャクナゲの花が咲いている区間になり、しばらく赤やピンクの鮮やかな花を楽しむ。
この途中で外国人の4人組を追い越したが、西沢渓谷からのバス時刻を教えてあげた。紅葉台を過ぎるととても急な下りが延々と続く。
ついに下りきり、黒金山登山道入口の大きな標識のある場所に飛び出した。
あとは、十分長いコースを歩き通した余韻に浸りながら、西沢渓谷を散策するく多くの人々の中に混じり込む。左に渓谷を見ながら廃止された軌道跡の道を歩く。
ネトリ(子酉)橋を渡ると、あとは、4年前に甲武信ヶ岳に登ったときに見覚えのある場所だ。西沢渓谷入口のバス停に着くと、バスは15時40分の塩山駅行きが行った後だったが、最終16時25分の山梨市駅行きに間に合った。外国人の4人組も着いた。それにしても、この2つのバス路線は、それぞれ甲州市と山梨市が運営するもので、それぞれの駅までの運賃は1000円と900円とほぼ同じだが、途中の乾徳山登山口までの運賃は680円と300円で、ばらつきがある。乾徳山登山口駐車場で下りたのは私1人で、家族連れなど多くの登山者を乗せて満員になって発車した。駐車場は車もまばらになっており、半日ぶりに車に戻り、帰路に就いた。































































































































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