白馬岳 ― 2013/10/23
[北アルプス] 白馬岳(2932m) →休日の山歩き top
2013年9月21日(土)~22日(日)
【北アルプス・白馬岳へ】
今年も、長野に転勤したkuroさんと白馬方面に出かけることになった。昨年同様、kuroさんの同僚のishiさんと3人でだ。
去年は、八方尾根から唐松岳、五竜岳に往復した。今年は、白馬岳だ。車2台を使って、猿倉から大雪渓を登り、白馬山荘に宿泊し、白馬岳から白馬大池を経て栂池ロープウェイ・ゴンドラに下山するという定番のコースだ。
2013年9月21日(土)~22日(日)
【北アルプス・白馬岳へ】
今年も、長野に転勤したkuroさんと白馬方面に出かけることになった。昨年同様、kuroさんの同僚のishiさんと3人でだ。
去年は、八方尾根から唐松岳、五竜岳に往復した。今年は、白馬岳だ。車2台を使って、猿倉から大雪渓を登り、白馬山荘に宿泊し、白馬岳から白馬大池を経て栂池ロープウェイ・ゴンドラに下山するという定番のコースだ。
【行程】
9/21土
長野市内4:55発⇒6:10栂池高原駐車場(1台目駐車)⇒6:24松川に架かる橋の上から白馬三山を望む⇒6:50猿倉駐車場(2台目駐車)
猿倉6:50→6:55猿倉荘7:05→8:00白馬尻小屋8:17→9:03雪渓→10:45葱平→11:10避難小屋→12:14白馬岳頂上宿舎12:28→13:03白馬山荘16:42→17:03白馬岳山頂17:57→18:07白馬山荘(泊)
9/22日
白馬山荘4:55→5:10白馬岳山頂5:48→6:13三国境→6:25休憩6:47→7:14小蓮華山→7:48船越ノ頭→8:20白馬大池山荘8:56→9:33乗鞍岳頂上→10:03風吹大池分岐→10:18天狗原10:27→11:03栂池山荘11:48→11:54栂池ロープウェイ(7分)→12:10栂池ゴンドラ(20分)→12:37栂池高原
栂池高原駐車場12:40⇒13:10猿倉駐車場⇒13:30白馬ハイランドホテル・天神の湯14:30⇒15:30長野駅
【猿倉から白馬岳を目指す】
3連休前夜の金曜日、夜行バスで東京を出発し、土曜日の早朝5時前に長野市入り。kuroさん、ishiさんと合流し、2台の車で白馬村に向かう。栂池高原のスキー宿の間の狭い道を抜け、ゴンドラ乗り場に近い広い有料駐車場に車を1台停める。次に猿倉に向かうが、途中、松川に架かる橋の上から白馬三山を望む。
樹林の中の細い車道を延々と登り、猿倉の広い駐車場に着くと、既に9割ほど車で埋まっているようだが、首尾良く停められた。ここでは白馬岳の山肌が朝日に光ってそびえている。駐車場から猿倉荘に移動し、小屋の前の大勢の人に混じって身支度を整える。
午前7時、白馬岳に向かって出発。樹林を抜け、未舗装の林道を登る。天気が良く、前方の木立の間から、青空の下の山並みが見える。
林道が終わって樹林に入り、8時に白馬尻に到着。
【大雪渓を登る】
白馬尻小屋では、「ようこそ大雪渓へ」と書かれた岩の出迎えを受け、小屋の前の広場で休憩。広場のすぐ横は、大きな石ころだらけの川筋だ。kuroさんとishiさんは1月ほど前にも白馬岳に来ており、その時は大雪渓を休まず一気に登ったため山頂手前で脚に疲れが来たとのことで、今日は1時間毎に休みを入れることにした。小屋を出発し、川の右岸の灌木帯を登る。
程なく、ケルンがあり、雪渓の末端部だ。川の流れの上を雪の層が覆っているが、大きな割れ目が開いており、雪の厚さが数十センチから1メートルほどであることや、雪の下に大きな空洞があることが見て取れる。また、雪の層の上に無数の石ころが積もっている。
夏も終わり、今年の雪渓も小さくなっているのだとか。多くの登山者が作る行列は、切れ目なく続く。さすがに人気抜群の白馬岳だ。
しばらく右岸を登り、次に石ころの積もった雪の上を登るようになり、横切って左岸に移ると、タンポポなど草も多い場所になる。やがて雪渓が終わり、石ころの急登になる。午前10時を回っており、大雪渓を約2時間で歩いたことになる。葱平(ネブカッピラ)と標示がある。軽アイゼンを用意したが、結局出番がなかった。
【白馬岳の稜線へ】
草地の急登になり、上方に村営白馬岳頂上宿舎が見えてくる。森林管理局の看板の上で階段の登りになるが、3人とも疲れが出てきて、若い元気な女性に追い越されたりする。人気抜群の白馬岳だけあって、若い登山者も多く、また男女とも、半ズボンにタイツ、鍔の付いた帽子と、最近はやりの登山着で固めている人が多い。
12時過ぎ、ようやく村営宿舎の直下に着き、冷たい雪解け水を補給する。村営宿舎の上の、稜線の鞍部に上がると、一気に展望が開け、剱岳や立山方面が望めるし、杓子岳・鑓ヶ岳方面への縦走路の様子もつかめる。
村営宿舎のテント場を見下ろす。
広い稜線の道を登り、白馬山荘に着く。
【白馬山荘から山頂へ】
白馬山荘の受付で宿泊の手続きをし、中2階の大部屋に荷物を置いた後、レストランでビールで乾杯。ここはとても大きな山小屋で、レストランもおしゃれな造りで全く山小屋らしくない。部屋で仮眠し、4時半に起きて、白馬岳山頂に登る。山荘から山頂までは平らな斜面で、白っぽい石に覆われている。
長野・富山の県境の稜線を登り、山頂で360度の大展望を楽しむ。杓子岳、白馬鑓ヶ岳の奥に鹿島槍ヶ岳の双耳峰があり、遙か遠く穂高岳の吊り尾根や槍ヶ岳が望める。
5時50分に日没を見て、山荘に戻る。レストランの下の階が自炊場だが、こちらも綺麗で、テーブルの上でガスバーナーなどを使い銘々で山の料理を楽しむ。私は3分茹でパスタだ。
1年ぶりの山小屋の大部屋での宿泊だ。大勢の登山者を効率よく収容するこの小屋は、布団1人分の幅が約50センチで、身動きも難しい。
【朝の白馬岳山頂】
翌朝4時半に起きて、防寒着に身を固めるなど身支度を整え、まだ真っ暗な中、5時前に白馬山荘を出発。白馬岳山頂で日の出を待つ。
昨夕は見えなかった富士山も、うっすらとだが、八ヶ岳の隣に見え、南アルプスも見える。
5時32分にご来光。
【白馬岳から白馬大池へ】
下山は、展望の良い伸びやかな稜線の道を下る。天気は良いが、左手の富山県側からの風がやや強い。(写真は夕方のもの)
やせ尾根を急降下し、二重山稜の左側をトラバースする所に三国境の分岐があり、ここから稜線の左は新潟県になる。地面の石ころは白っぽく、平面的に小さく割れており、遠くから見れば雪のように白い山肌だ。まだ朝食を取ってなかったので、稜線から左に少し下がり、風が無い場所を選んで、ラーメンで腹ごしらえ。
地面は一時赤っぽい石ころになる。小蓮華山への鞍部付近から白馬岳を望む。
やせ尾根を登り、小蓮華山(2766m)に至る。山頂はやや大きめの白い石がゴロゴロし、鉄剣と、頭のない小さな地蔵がある。前方に白馬大池が見え、船越ノ頭のピークを超える。稜線はハイマツ帯だが、新潟県側の斜面の中程には紅葉の兆しが見える。
白馬大池を目指して下る。
花期後のチングルマの群落を経て、8時20分に白馬大池に到着。白馬大池山荘のテント場が広がりのどかな所だ。テーブルで休憩。暖かくなってきたので、防寒着を脱ぐ。
【白馬大池から栂池へ】
大池山荘を発ち、黒っぽい大岩が累々と積まれ山になっている所を歩く。岩の間に雷鳥の親子がいた。池の水も澄んでおり、魚が泳いでいるのが見える。大池と別れ緩やかな登りが始まる所で、暑くなりもう1枚上着を脱ぐ。黒っぽい大岩を緩やかに登ると、立派なケルンと乗鞍岳頂上(2436m)の標識。本当の山頂はこの道の左右にあるようだが、便宜的にここを山頂にしているのか。ishiさんは,前回来たときはガスで何も見えなかったと言い、感慨深げだ。急な下りになり、下方に天狗原の湿地帯が見える。
登りの登山者も多くなる。振り返ると山の中腹に白い雪が残っている。樹林帯を下ると天狗原の湿地帯になり、木道が整備されている。風吹大池への分岐を過ぎ、広場で休憩。岩の小山の上に祠がある。
湿地帯から再び樹林帯の下りになり、最後に一登りで栂池山荘・栂池ヒュッテの前に出る。11時で、観光客も多い。テーブルで昼食を作って食べる。
ロープウェイで栂池高原に下山。下るにつれて、ガスが出てきて、山の方の展望がきかなくなった。多くの観光客には残念なことだ。
2カ所の駐車場で車に戻り、目当てにしていた温泉の一つは、猿倉の下の小日向の湯だったが、混んでいるようなので、白馬駅の近くの白馬ハイランドホテル・天神の湯に浸かった。ここからも、白馬三山は厚い雲に隠れていた。
2日間、天気に恵まれ、多くの登山者と共に、白馬岳を堪能した。
【歩行時間】 [ ]内はコースタイム
猿倉→白馬山荘 [5:50] 6:13 (山荘で仮眠)
白馬山荘←→白馬岳 [0:25] 0:21+日没待ち0:54+0:10
1日目計 [6:15] 6:13+1:25=7:38
白馬山荘→白馬岳 [0:15] 0:15+ご来光待ち0:38
白馬岳→栂池山荘 [5:10] 5:15+昼食休憩0:45
栂池山荘→栂池ロープウェイ [ ] 0:06
2日目計 [5:25] 6:59
白馬岳→栂池山荘 [5:10] 5:15+昼食休憩0:45
栂池山荘→栂池ロープウェイ [ ] 0:06
2日目計 [5:25] 6:59
【高低差】
猿倉1230m → 白馬岳2932m → 栂池山荘1850m = +1702m -1082m
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