夕方の空に金星と水星を見た ― 2015/01/19
冬の空気が澄んだ日には、朝な夕な、我が家から富士山や奥多摩、丹沢の山並みを眺めるのが日課のようになっています。今の時期は、夕方の西の空、富士山の上の方に、宵の明星・金星が輝いているほか、ここ数日は、なかなか見られない水星も、金星のすぐ近くに見えています。
太陽系の惑星の中でも最も太陽に近い水星は、夜空でも太陽に近いためなかなか見ることができませんが、今回は、1月15日に東方最大離角となり、また金星がすぐ近くに見えているため、金星を目印に水星を探すことが容易なのです。金星と水星が最も近づいて見えるのは、1月11日です。
出典は、国立天文台のほしぞら情報2015年1月
1月10日(土) 17:34 金星の右下に水星が。
1月10日(土) 17:51
1月11日(日) 17:32 金星と水星が最も接近。
1月11日(日) 17:54
1月17日(土) 17:27 水星は金星の右下だが、だいぶ離れた。
1月18日(日) 17:29 前日よりさらに離れたよう。
1月18日(日) 17:40
筑波山 人々に親しまれ続ける関東の名山 ― 2014/11/22
[関東] 筑波山(877m) ⇒休日の山歩き top page
2014年11月6日(木)
万葉の昔から人々に親しまれ続けている関東の名山
11月初旬の平日、筑波山に出かけた。
万葉集の昔から男女大衆が登り、人々に愛され続けてきた山。富士山と同様に、関東平野のどこからでも、そびえ立つ姿を遠望できる山。
男体山と女体山の二つの山頂を持ち、ケーブルカーかロープウェイを使えば誰でも楽々と山頂まで行ける。苦労して登った末の山頂での達成感を良しとする登山愛好者にとっては、ちょっとがっかりの山だ。
登ってみると、途中、樹林帯の急坂が続き、結構登り甲斐がある。山頂は老若男女でごった返すが、それも、多くの人に様々な登り方で親しまれている、この山の良さだ。次は冬の空気が澄んだ時に登れば、山頂からの遠望がもっと楽しめるのではないかと思った。
行程
10:21筑波山神社入口(駐車場)→10:34筑波山神社本殿→10:36御幸ヶ原コース入口→11:45御幸ヶ原→11:55男体山頂(昼食)12:15→12:24御幸ヶ原→12:42女体山案内板→12:45女体山頂12:59→13:34弁慶茶屋跡→14:25白雲橋コース入口→14:38筑波山神社入口
10:21筑波山神社入口(駐車場)→10:34筑波山神社本殿→10:36御幸ヶ原コース入口→11:45御幸ヶ原→11:55男体山頂(昼食)12:15→12:24御幸ヶ原→12:42女体山案内板→12:45女体山頂12:59→13:34弁慶茶屋跡→14:25白雲橋コース入口→14:38筑波山神社入口
筑波山神社の入口の市営駐車場から歩き始める。
門前の土産・食事の店が軒を連ねる前を通り、参道が狭くなると老若男女で混雑。
筑波山神社本殿の左脇から、ケーブルカーと、男体山に向かう登山道が始まる。登山道「御幸ヶ原コース」の入口には、「是より男体山」の石碑が立つ。
杉木立の中、石段の道を登る。参道の混雑ほどではないが、歩く人は切れ目なく続いている。
登山道とケーブルカーの線路が接する。この後ケーブルカーがトンネルになった所を登山道が渡る。
男女川(みなのかわ)の水源地は、大きな岩と杉の大木の多い場所だ。
筑波山神社脇の登山道入口から約1時間10分の登りで、この日は気温も高めで汗をかきながら、御幸ヶ原に到着。ケーブルカーで上がって来る多くの観光客で賑わう。
男体山山頂を目指す。木の階段の後、岩場の急登。
男体山頂、御本殿が建つ。標高871m。
男体山頂からつくば市方面を望む。
男体山から女体山を望む。ロープウェイ駅と、女体山頂。
山頂連絡路で女体山に向かう。かたくりの里あたりは紅葉している。
ガマ石。ガマの口に小石を投げ入れると、いいことがあるそうな。
女体山山頂下の分岐
女体山頂。「筑波山」の標柱が立つ。標高877mで筑波山の最高地点。
女体山頂の御本殿。
女体山頂から石岡市、霞ヶ浦方面を望む。
女体山頂から関東平野、東京方面を望む。
女体山から「白雲橋コース」で筑波山神社への下山にかかる。
ロープウェイに沿って歩くと、奇岩・怪石が次々現れる。これは出船入船。
奇岩・弁慶七戻り。
弁慶茶屋跡。ロープウェイつつじヶ丘駅への道と分かれ、ここから筑波山神社への道を急降下する。
杉林の中を歩く。
筑波山神社に向かって右脇、白雲橋コースの入口まで下山。
再び筑波山神社の境内を通り、登山口まで戻る。樹齢800年の大杉。
雲取山 ― 2014/06/04
[奥多摩] 雲取山(2017m) 鴨沢から往復
2014年5月31日(土) →休日の山歩き top
2014年5月31日(土) →休日の山歩き top
【新緑の雲取山へ】
前回1月の登山以後、ヒザに痛みが生じたので、しばらく登山を見合わせた。少しでも脚を楽にしようとストック(トレッキングポール)を2本使うことにした。登山の再開は、歩き慣れた雲取山と決め、車で鴨沢から往復することにした。
前回1月の登山以後、ヒザに痛みが生じたので、しばらく登山を見合わせた。少しでも脚を楽にしようとストック(トレッキングポール)を2本使うことにした。登山の再開は、歩き慣れた雲取山と決め、車で鴨沢から往復することにした。
5月末、早くもやってきた連日の猛暑で、晴天の日だったが、2000m級の山なりの爽やかさもあり、山の上部は新緑とツツジが綺麗だった。多くの人出で賑わい、展望もまずまずだった。鴨沢から歩く予定だったが、駐車場が満杯のため怪我の功名で小袖乗越からの歩きになり、時間が1時間近く短縮され、不安のあった脚も問題なかった。
【行程】
4:54自宅発⇒新青梅街道・青梅街道⇒6:40頃鴨沢着⇒迂回路⇒6:53小袖乗越着
4:54自宅発⇒新青梅街道・青梅街道⇒6:40頃鴨沢着⇒迂回路⇒6:53小袖乗越着
7:03駐車場所→7:07小袖登山口→7:56水場→8:15堂所→8:40マムシ岩→9:00七ツ石小屋→9:04水場9:13→9:37ブナ坂→10:08奥多摩小屋10:17→10:25ヨモギノ頭→10:46小雲取山→11:07雲取山山頂12:36→13:08奥多摩小屋→13:31ブナ坂→13:45七ツ石山13:52→14:07水場14:13→14:17七ツ石小屋→14:30マムシ岩→14:50堂所→15:48小袖登山口→15:52駐車場所
16:15小袖乗越発⇒青梅街道・吉野街道・新青梅街道⇒18:15自宅着
【車で雲取山登山口へ】
土曜日の午前5時前に車で小平の自宅を出発。新青梅街道・青梅街道を順調に走り、6時40分に鴨沢に着くと、ちょうど朝1番のバスがバス停に着いたところだった。しかし鴨沢の道路脇の駐車場は既に満杯になっている。手前の留浦の駐車場も車の入りが多く、そこから歩く登山者もいたから、相当混んでいるらしい。そこで、小袖乗越の駐車場所まで入ろうとすると、土砂崩れか何かで、鴨沢からの入口は通行止めになっている。ただ、迂回路があると表示されているので、青梅街道をさらに進み、鴨沢西バス停より先の所畑まで行くと、小袖への入口があり、「雲取山・七ツ石山 登山口 近道」と表示されている。細い舗装道路を登って行くと、小袖地区に行く車道に出合う。
土曜日の午前5時前に車で小平の自宅を出発。新青梅街道・青梅街道を順調に走り、6時40分に鴨沢に着くと、ちょうど朝1番のバスがバス停に着いたところだった。しかし鴨沢の道路脇の駐車場は既に満杯になっている。手前の留浦の駐車場も車の入りが多く、そこから歩く登山者もいたから、相当混んでいるらしい。そこで、小袖乗越の駐車場所まで入ろうとすると、土砂崩れか何かで、鴨沢からの入口は通行止めになっている。ただ、迂回路があると表示されているので、青梅街道をさらに進み、鴨沢西バス停より先の所畑まで行くと、小袖への入口があり、「雲取山・七ツ石山 登山口 近道」と表示されている。細い舗装道路を登って行くと、小袖地区に行く車道に出合う。
少し下って、「売地」の看板のある空地に無事着いた。車は3分の2くらいの入りだ。
【小袖登山口から雲取山に登る】
7時過ぎに雲取山に向けて出発。天気は良く、既に半袖シャツで十分な暑さだ。初めてダブルストックを使い歩き始める。尾根の右斜面の、薄暗い植林の中を登る。
7時過ぎに雲取山に向けて出発。天気は良く、既に半袖シャツで十分な暑さだ。初めてダブルストックを使い歩き始める。尾根の右斜面の、薄暗い植林の中を登る。
登り下りの登山者と次第に多く出会うようになる。水場を過ぎた辺りで朱色のヤマツツジが咲いている。
堂平で尾根筋に上がり、一休み。ドウダンツツジだろうか、赤い釣鐘形の花も盛りだ。
木々は濃い緑から次第に若々しい新緑に変わっていく。七ツ石小屋の辺りから上には、ミツバツツジだろうか、濃いピンク色のツツジが盛んに咲いている。
水場から左折し七ツ石山を巻いて歩くと、左手の木の切れ目から特徴のある大岳山が見え、また前方には避難小屋のある雲取山頂が見える。
ブナ坂に出て、石尾根の開けた防火帯を緩く昇降しながら歩くと、左手に展望が開け、富士山がかすかに見える(手前の山は雁ヶ腹摺山か)。
また堂々とした飛竜山と、右に三ッ山のゴツゴツした稜線が連なる。
日光にさらされ暑くなるが、真夏の暑さほどではなく爽やかだ。テント場では設営に取りかかる人達がいる。奥多摩小屋の辺りで、行動食のおにぎりとパンで栄養補給。その先のザレた急坂を登りヨモギノ頭から振り返ると、七ツ石山の右奥に控えるのは、大寺山の仏塔から三頭山と分かる。
新緑の間の急坂を一登りで小雲取へ。避難小屋のある雲取山頂は指呼の間だ。
【雲取山山頂】
午前11時過ぎ、雲取山山頂に到着。小袖登山口から4時間で、脚の痛みもなく順調に登れた。
午前11時過ぎ、雲取山山頂に到着。小袖登山口から4時間で、脚の痛みもなく順調に登れた。
避難小屋の周りと三角点のある山頂とで、登山者が思い思いに休んでいる。やや朽ちかけた東京都の山頂標識の前に、現在の三角点と、明治時代の原三角測点という遺物とその解説盤がある。
埼玉県の山頂標識の右が富士山の定位置だが、もう見えない。
飛竜山の奥に連なる奥秩父の山並みで、ひときわ伸びやかな稜線を持つのは国師ヶ岳か。
山頂を移動しつつ、奥多摩の山並みを眺めると、天祖山の背後に三ツドッケ(天目山)や蕎麦粒山、川苔山。
石尾根の延長上の鷹ノ巣山と、右奥に大岳山と御前山。七ツ石山の右奥に三頭山。
この季節にしては、まずまずの展望だろうか。
【下山】
名残は尽きないが12時半、下山にかかる。
名残は尽きないが12時半、下山にかかる。
登ってくる人もまだ多い。奥多摩小屋のテント場ではかなりの数のテントが張られている。ブナ坂から七ツ石山に登る区間はやや静かで、雲取山荘のテント場に向かう男性など数人と出会った。
七ツ石小屋の上の水場では、中高年の10人以上の団体が元気に七ツ石山に登っていくのと出会った。堂平を過ぎ、尾根の斜面を下りる道になると、まだ遅い時間でもないのに深い緑の中で随分薄暗く感じる。
3時50分、まだ午後の日差しが強い中、小袖の駐車場所に着いた。車の数はだいぶ減っている。車に戻り帰り支度をする間にも、多くの人が下山してきて鴨沢に向け林の中に入っていく。
1日中賑やかな山だった。
1日中賑やかな山だった。
三ツドッケ ― 2014/02/09
【新雪を期待して奥多摩へ】
正月休み明けの週末、奥多摩に出かけた。その週の木曜日に1日雨が降り、週末は晴れの予報だったので、山は新雪に覆われているのではと期待した。
今回は木更津からの出発だ。アクアラインの高速バスは早朝5時台に始発があり、6時20分には東京駅・八重洲口に着いてしまう。東京6時30分発の中央線に乗り、奥多摩駅に8時30分着だ。8時35分発の鴨沢西行きと東日原行きのどちらのバスにも乗れるので、やや遅いが行ける山域は広い。今回は、東日原からヨコスズ尾根を登って三ツドッケに往復することにした。ちょうど5年前、蕎麦粒山に初めて登った時のコースを再訪だ。
結果は、風もなく暖かい天気に恵まれ、雪は思ったほど多くはなかったが、山頂からの展望が大満足だった。
正月休み明けの週末、奥多摩に出かけた。その週の木曜日に1日雨が降り、週末は晴れの予報だったので、山は新雪に覆われているのではと期待した。
今回は木更津からの出発だ。アクアラインの高速バスは早朝5時台に始発があり、6時20分には東京駅・八重洲口に着いてしまう。東京6時30分発の中央線に乗り、奥多摩駅に8時30分着だ。8時35分発の鴨沢西行きと東日原行きのどちらのバスにも乗れるので、やや遅いが行ける山域は広い。今回は、東日原からヨコスズ尾根を登って三ツドッケに往復することにした。ちょうど5年前、蕎麦粒山に初めて登った時のコースを再訪だ。
結果は、風もなく暖かい天気に恵まれ、雪は思ったほど多くはなかったが、山頂からの展望が大満足だった。
【行程】
東京6:30発(中央線)⇒国分寺・青梅乗り換え⇒奥多摩8:29着=8:35東日原行きバス⇒東日原9:00着
東京6:30発(中央線)⇒国分寺・青梅乗り換え⇒奥多摩8:29着=8:35東日原行きバス⇒東日原9:00着
東日原バス停9:15→9:55標識→10:24軽アイゼン装着10:30→10:56鞍部・西側展望→11:43一杯水避難小屋11:55→12:11第1ピーク→12:23天目山12:55→13:06巻き道へ→13:25一杯水避難小屋13:50→14:53軽アイゼン外す→15:03標識(9:55の場所)西側の道へ入る→15:24巨樹コース入口→15:31東日原バス停
東日原16:17発バス⇒奥多摩駅16:50着=奥多摩16:56発(ホリデー快速)⇒17:40拝島乗り換え
【東日原からヨコスズ尾根を登る】
青梅線の電車内は結構登山者が多かったが、途中駅にも登山口は多い。奥多摩駅から東日原行きのバスは8割方の乗客で出発したが、川乗橋を過ぎ終点東日原で下車したのは10人足らず、多くは鷹ノ巣山方面に歩いて行った。
雲一つない青空、暖かく風もない天気で、山の雪も余り期待できないかと思いながら、ヨコスズ尾根に向けて歩き出す。
青梅線の電車内は結構登山者が多かったが、途中駅にも登山口は多い。奥多摩駅から東日原行きのバスは8割方の乗客で出発したが、川乗橋を過ぎ終点東日原で下車したのは10人足らず、多くは鷹ノ巣山方面に歩いて行った。
雲一つない青空、暖かく風もない天気で、山の雪も余り期待できないかと思いながら、ヨコスズ尾根に向けて歩き出す。
植林帯を急登した後、尾根の右斜面を歩き、道の左側・上の斜面が雑木で、下の斜面が植林だ。道には落ち葉が積もり、雪は少ししか残ってないが、道が凍結して大変滑り易くなったので、軽アイゼンを付けた。
東側の樹間に川苔山などの展望があり、細い鞍部に出て西側の展望も開ける(滝入ノ峰を過ぎた辺りか)。ここより先は、尾根の中心や、中小のピークを左右に巻いたりして登るが、雪はそれほど多くならず、すっかり消えているところもある。
男性を1人追い越して一杯水避難小屋に到着。(避難小屋の壁の色が5年前の前回から変わっている。)
【一杯水から三ツドッケ山頂へ】
空腹になったので避難小屋前のテーブルで椅子に腰掛けてパンを食べていると、先ほどの男性が追い付いて来て三ツドッケに登っていった。前回はここから右折して蕎麦粒山に往復したが、今日は避難小屋の右奥から直登して三ツドッケに向かう。
空腹になったので避難小屋前のテーブルで椅子に腰掛けてパンを食べていると、先ほどの男性が追い付いて来て三ツドッケに登っていった。前回はここから右折して蕎麦粒山に往復したが、今日は避難小屋の右奥から直登して三ツドッケに向かう。
1つめのピークは岩があり、石尾根の上に富士山が見えた。
2つめのピークに登ると、今日一番の展望が開け、木の茂みのある一角を除き周囲が広く見渡せる。狭い山頂には三等三角点があり、木立に「天目山1576m」の標識が付けられている。しばし、期待を超えるすばらしい展望を楽しんだ。
西にいくつかの尾根が近場から遠くへと重なり、奥に雲取山が控える(そのちょうど手前に天祖山)。雲取山荘の屋根まで見える。
雲取山の左から、南に石尾根をたどると、鷹ノ巣山の左に富士山が見える。
富士山の左に三頭山・御前山・大岳山の奥多摩三山が並ぶ(御前山のちょうど後ろが蛭ヶ岳)。
手前に横たわるのが、登ってきたヨコスズ尾根と、先ほど越えてきた1つめのピークだ。
東は川苔山と蕎麦粒山が近い。
蕎麦粒山より左は埼玉県の山並みだ。北は、すぐ先に三ツドッケの3つめのピークと思われる高みがあるが、道が付いていないようだ。
【巻き道で一杯水に戻る】
この三ツドッケから西は、東京・埼玉の都県境をたどって長沢背稜が雲取山へと伸びる。いつか歩き通したいものだが、現在、小川谷林道が通行止めなので、ここから酉谷山・水松山までの区間は日帰りでは歩けない。
この三ツドッケから西は、東京・埼玉の都県境をたどって長沢背稜が雲取山へと伸びる。いつか歩き通したいものだが、現在、小川谷林道が通行止めなので、ここから酉谷山・水松山までの区間は日帰りでは歩けない。
展望を楽しんでいると、若い男性が登ってきたので、狭い山頂を明け渡すことにした。下山はその長沢背稜の方へ下り、巻き道を一杯水まで引き返す。
先ほど一杯水で先行した男性は既に山頂にいなかったが、下方の巻き道で人が歩く音がしたから、帰りのバス時刻の関係で先を急いだのかもしれない。次のバスまではだいぶ余裕があるので、一杯水避難小屋で再び椅子に腰掛け、コンビニ弁当を食べる。ガスコンロを持参したが結局使わず、ポットの湯でコーヒーの粉を溶かして2杯飲んだだけで済んだから、1日の水分補給も500ccだけだった。
【ヨコスズ尾根を下山】
名残は尽きないが、ヨコスズ尾根を下る。途中、登ってくる男性がいて、今夜は避難小屋に泊まるとのことだった。
日原に近い下部で、登山地図では道が二手に分かれている。下りの道が左に鋭角に曲がる所で、道標は特にないが右側(西側)に分かれる道があるので、そちらをたどることにした。道は針葉樹の落ち葉がやや厚く積もっており、植林の中をジグザグに下る。急坂を下りて日原の家並みに出る地点では、「巨樹コース」という案内表示があった。
名残は尽きないが、ヨコスズ尾根を下る。途中、登ってくる男性がいて、今夜は避難小屋に泊まるとのことだった。
日原に近い下部で、登山地図では道が二手に分かれている。下りの道が左に鋭角に曲がる所で、道標は特にないが右側(西側)に分かれる道があるので、そちらをたどることにした。道は針葉樹の落ち葉がやや厚く積もっており、植林の中をジグザグに下る。急坂を下りて日原の家並みに出る地点では、「巨樹コース」という案内表示があった。
東日原のバス停に着き、40分余り先のバスを待っていると、山頂で出会った若い男性も下りてきた。今日はヨコスズ尾根で出会った登山者は3人だけだった。
正月明けにタブレットNexus7を購入した。世間はスマートフォン全盛だが、ガラ携とタブレットの組合せで行くことにしたのだ。とりあえずインストールした山旅ロガーをバス停出発時に測定開始にし、途中はザックに入れっぱなしだったが、うまく歩行ルートが記録されていた。
16時17分のバスに乗り、奥多摩駅から16時56分のホリデー快速に乗った。乗り換え案内を見て拝島で乗り換え、西武線の自宅駅には1時間20分足らずで着いた。
【三ツドッケについて】
三ツドッケの名前は3つのピークから来ているが、実際に登り、地形図をよく見て、そのことが分かった。そして、東京から奥多摩の山を見ると、三ツドッケの3つのピークが横に並んで見えることが分かった。一杯水避難小屋から登ると、急登して左のピークで都県境の尾根に上がり、中央のピークが展望の良い山頂で、右のピークは埼玉県側で道が付いてない。
三ツドッケの名前は3つのピークから来ているが、実際に登り、地形図をよく見て、そのことが分かった。そして、東京から奥多摩の山を見ると、三ツドッケの3つのピークが横に並んで見えることが分かった。一杯水避難小屋から登ると、急登して左のピークで都県境の尾根に上がり、中央のピークが展望の良い山頂で、右のピークは埼玉県側で道が付いてない。
なお、東京の小平からは、三ツドッケは川苔山と蕎麦粒山の間に見える。
それと、山頂からの展望がこんなに良いのに、登山地図では、三ツドッケに「山頂直下の岩峰から石尾根の展望がよい」と書き添えてあり、意味が分からなかったが、ネット上の情報によると、2006年頃、山好きの人が無許可伐採したため展望が良くなったらしい。そして、運が良ければ山頂でこの人に会うこともあるようだ。
丹沢山・蛭ヶ岳 ― 2013/12/12
[丹沢] →休日の山歩き top
丹沢山(1567m)・蛭ヶ岳(1673m)
2013年11月9日(土)
丹沢山(1567m)・蛭ヶ岳(1673m)
2013年11月9日(土)
紅葉の見所も高い山からかなり高度を下げ、遅れぎみながら、丹沢に車で出かけることにした。丹沢山・蛭ヶ岳・塔ノ岳の3つのピークへは、いずれも複数回行ったが、それらの間の稜線は1回しか歩いてないので、今回は、丹沢山と蛭ヶ岳の間を歩く計画を立てた。丹沢の山中を、宮ヶ瀬湖からヤビツ峠に県道が縦貫しているが、その途中の塩水橋に車を停め、最短距離で丹沢山に登り、蛭ヶ岳まで往復する。コースタイムは、丹沢山の往復だけだと6時間余のところ、蛭ヶ岳に往復すると9時間を超える長丁場だ。
塩水橋から丹沢山に登るルートは天王寺尾根と堂平経由と2つあるが、堂平で下山すれば、最後は長い林道歩きだから、夕方暗くなっても大丈夫だろう。ぎりぎりのタイムテーブルとして、午前7時に登山口の塩水橋を出発し、コースタイムどおり歩き、2つの山頂でそれぞれ30分程度休憩すると、最後は午後4時半頃から林道歩きになり、登山口には5時半頃到着することになる。
[行程]
塩水橋ゲート7:00→7:24本谷橋・天王寺尾根登山口7:30→7:48天王寺峠→9:26堂平分岐9:34→10:06丹沢三峰に合流→10:10丹沢山山頂10:52→11:30不動ノ峰→11:39棚沢ノ頭→11:53鬼ヶ岩→12:19蛭ヶ岳山頂12:36→13:23不動ノ峰→13:58丹沢山山頂14:04→14:07丹沢三峰分岐→14:28堂平・天王寺尾根分岐14:35→15:17塩水林道登山口15:27→16:27分岐→16:30塩水橋ゲート
【塩水橋のゲートへ】
週末の土曜日、天気は晴れのち曇りと下り坂の予報ながら、昼間は持ちそうだ。午前5時に小平を出発し、16号線八王子バイパスから橋本で相模湖方面への国道に右折し、津久井湖から山越えで宮ヶ瀬湖に至り、中津川沿いに山に入ると県道は細くなる。前回の下山時に、歩きの途中から車に拾ってもらった区間だ。
目的地の塩水橋に至ると、ここは丹沢山に至る人気の登山口で、随分な車が入ってきており、既に駐車可能なスペースはあらかた埋まっている。ちょうど、本谷林道の通行止めゲートの真ん前にまだスペースがあったので、停めさせてもらった。
【本谷林道を歩き天王寺尾根の登山口へ】
何組かの登山者が先行する中、身支度をして、午前7時にゲートをくぐる。想定した時間表とぴったり同じだ。前回は、宮ヶ瀬湖畔から歩き始め、丹沢三峰の長い稜線を経て丹沢山に登り、天王寺尾根から下山してここ、塩水橋を通った。今回はその天王寺尾根から登ることにし、本谷林道を歩く。すぐに右手に塩水林道分岐(瀬戸橋)を見送るが、これは今日の下山口となる堂平からの道だ。川沿いに赤や黄色に色づいた木が綺麗だ。
【天王寺尾根から丹沢山へ】
やがて見覚えのある本谷橋の天王寺尾根への入口に到着。ここから登山道になる。登山道の取付きは沢の右を高巻く階段になっているが、堰堤をステップで乗り越えて沢に入ることもできる。
植林の中を急登すると、程なく天王寺峠で、天王寺尾根に乗り、植林の間の急登を続ける。尾根の左側、南斜面が植林帯で、右斜面が広葉樹など雑木帯のようだ。鹿よけ柵が道に沿って張られているものの、扉は開放されており、現在は木の幹に1本1本ネットを巻いて鹿から守っているようだ。
やがて広葉樹も多くなり、既に落葉した木が多く見通しが良くなった中、黄色や赤に色づいた木も残り、美しい光景だ。
堂平からの登山道と合流。ここでパンとおにぎりでエネルギー補給。
この辺りからガスが出始めた。鎖場の所で荷揚げの人に、山頂もガスだろうかと尋ねると、西風がガスを吹き飛ばしてくれることもあるが、今日はどうだろうか、との答えだった。長い階段状の木道を登り、丹沢三峰からの尾根に合流。2匹の行儀の良い犬を連れた人などと話をし、10時10分、丹沢山山頂へ。
【丹沢山】
広い丹沢山頂は、やはりガスで展望がないが、多くの人で賑わっている。塩水橋から最短距離で登ってきた人が多いのだろうか。
弁当を食べ、蛭ヶ岳に向かって出発。
【丹沢山から蛭ヶ岳へ】
笹原の急な下りに木道の階段が付いている。ガスが晴れそうになり、前方に不動ノ峰が見え隠れしてきたので、階段の途中でしばし足を止めた。
この間に若い男性の登山者が追い越して行く。ガスがなければさぞかし気持ちの良さそうな道が笹原の間に続いている。風は左手から右手に(西から東に)吹いており、かろうじてガスにならない空気も、右手の尾根を超えたところでガスになっている。
この道を下って登り、休憩所を過ぎて不動ノ峰のピーク、次に棚沢ノ頭でユーシンへの道を分け、鬼ヶ岩。
先ほどの男性は、歩きは速いのだが、途中で水場の方向とかユーシンの方向に寄り道して歩くものだから、私と前後して歩いている。岩場を下って登り、12時20分、蛭ヶ岳山頂に着いた。
【蛭ガ岳】
蛭ヶ岳山頂も休む人が多く、賑わっている。これで3度目の登頂だが、一度も展望が良かったことがない。
先の男性は、大倉から来て、この後は焼山の登山口へ午後4時台のバスを目指して下るとのこと。私が初めて丹沢に来たときと逆コースだ。そして私も塩水橋まで戻らなければならない。15分程休んで、この男性と別れ、丹沢山への道を戻る。
【丹沢山へ戻る】
想定した時間表より約1時間早く、余裕がある。鬼ヶ岩手前の岩場で脚がつってしまい、休んでいると、若い男性が追い着いてきて、塩飴を分けてくれた。親切な人だ。2時、丹沢山頂。相変わらず濃いガスの中、登山者も少なくなっている。早々に下山にかかる。
【堂平を経て塩水林道へ】
小雨もぱらついてきたので、堂平・天王寺尾根の分岐で雨具を着て、予定どおり、堂平への道を取る。急な階段を下り、休んでいる若い男女を追い越し、堰堤を右から左へ渡り、堂平のブナ林を下る。
堂平は地図によれば比較的緩やかな斜面が広がっている場所のようだ。ブナの木は大方の葉を落とした後だ。斜面を左にトラバースして下り、塩水林道に出合う。
山の関係者の車が3台程停まっている。荷揚げの人もここを使うのだろうか。3時15分過ぎで、想定した時刻表より約1時間いペースを維持している。
【塩水林道を歩き塩水橋ゲートへ】
ここから1時間余りの林道歩きが始まる。登山地図には、林道なら35分の区間をショートカットして25分で下る登山道が書かれているのだが、その入口を見つけることができなかった。林道は舗装されており、くねくね曲がって下る。
先ほどのショートカットの下方の入口と思われる場所は、ガードレールが切れて、ワサビ沢出合との書き込みがあり、沢沿いに道が続いているようだが、登山道の標示はない。なおも林道を下り、橋を渡って朝の本谷林道に合流し、塩水橋のゲートに4時半に着いた。朝はたくさんあった車もほとんどなくなって静まりかえっている。結局、休憩を含めてコースタイムで歩き、1時間早く下山した。
車で出発するまで20分程帰り支度をしたが、その間にも先ほど追い抜いた若い男女は下りてこなかった。暗くなって大丈夫だろうかと思いつつ、この場を発ち、宮ヶ瀬湖へと下山した。
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