秋の御前山を歩く ― 2024/11/20
[奥多摩]御前山(1405m) ⇒休日の山歩き top page
2024年11月13日(水)
奥多摩三山を構成する御前山には、10年以上前の冬の時期に、御前山・大岳山の縦走や、三頭山・御前山の縦走で行ったことがある。今回は初めて秋川の側から湯久保尾根を経て御前山に登ってみようと思った。また、時期的に、広葉樹(ブナやカエデ)やカラマツの紅葉(黄葉)にも期待した。
御前山(左)と大岳山(右) 三頭山から望む。2013年2月
【行程】
JR武蔵五日市駅=西東京バス・藤倉方面小岩行8:43発→9:16頃宮ケ谷戸~小沢バス停
9:32小沢バス停→10:01伊勢清峰神社鳥居→10:50民家跡→11:00~11:10うとう岩の露岩帯→11:38ピーク928m→11:43湯久保分岐→11:53仏岩ノ頭の下→12:20湯久保山(1044m)12:30→13:09若緑山(1191m)→13:35縦走路合流→13:46御前山山頂14:13→14:21避難小屋→14:45カラマツ広場14:52→15:13管理道へ→15:20栃寄広場→15:31栃寄沢入口→車道(林道)へ→16:19栃寄沢出口→16:39境橋バス停
西東京バス・境橋バス停16:58頃発→17:05頃奥多摩駅
【歩行時間】 [ ]内はコースタイム
小沢バス停→御前山山頂 [3:20] 4:14 +休憩0:27
御前山山頂→境橋バス停 [2:50] 2:26
計 [6:10] 7:07
【標高差】
小沢バス停340m→御前山山頂1405m→境橋バス停400m=+1065m−1005m
【まず、反省点】
出発が遅い時間になったので、武蔵五日市駅に着いたのは8時40分だったが、駅前からのバスは藤倉方面・小岩行にすぐ乗れた。天気は上々の青空。
しかし、古い2008年版の登山地図に頼り、「宮ケ谷戸バス停」で降りて登山口を探していると、現在は一つ先の「小沢バス停」が登山口になっており、親切な地元の人に道を教えてもらった。また、山頂を目指す途上で、コースタイムより大幅に時間がかかるのを気にしながら歩いたが、このコースタイムも、現在の登山地図では以前のものより30分程度多くなっている。
これら、登山口のバス停と山頂までのコースタイムは、登山地図のスマホアプリ2014年版では、既に現在と同じに書き換えられているようだ。歩き慣れた山とはいえ、できるだけ最新情報を得ておくべきと反省。
【御前山へ 秋川から南面を登る】
登山口の小沢バス停。北秋川に架かる橋の上から、一つ手前の宮ケ谷戸バス停方向を望む。ちょっと遅い9時半のスタートになった。(高度約340m)
御前山まで6.6kmの道。
家並みを抜けるとすぐ登山道になり、左側に麓の街並みを望むと、
すぐに杉の植林帯の急登が始まる。
ジグザクに急登し、左手に鳥居が見えるので行ってみると、
小高い丘の上に伊勢神社の立派な鳥居がある。(高度約460m)
この丘には、今登ってきた道のほかにも2方向から道が上がってきているようだ。麓の集落を望む。
尾根の左斜面の道を登るが、尾根上にあるだろう神社本体は見ないで通過。
千両? 葉のギザギザがないけれど。
左側の民家跡の切れ目から山並みを見上げる。笹尾根だろうか。(高度約700m)
灰色の大小の岩が続く地帯に。うとう岩。チャートの露岩帯だとか。(高度約780m)
岩の間を縫って登る。広葉樹林帯になり、紅葉が進んでいる。
広葉樹林帯で緩やかなピークを越える。この辺りで今日初めての人と行き違う。
小ピークの先のコルで、湯久保から上がってきた道が左手から合流する。(高度約920m)
尾根の左を巻いて登っているが、ここで、交差する尾根筋(支尾根)を(写真の右から左へ)乗っ越す(高度約980m)。仏岩ノ頭(1019m)の直下だ。
左手の木立が薄くなり、広葉樹や、まだ色づいてないカラマツのようだが、
すき間から山並みが幾重にも重なって見える。浅間尾根、笹尾根、・・・富士山は、見えない。(高度約1000m)
きれいに紅葉した木も現れた。(高度約1010m)
晴れた青空の下、きれいだ。
カエデ、またはモミジ。
深い針葉樹林の間に湯久保山のピーク(1044m)。
湯久保山を下りた先のコルは高度1000m程か。ここまで、高度1000m前後をダラダラと歩いてきたので、御前山の山頂までまだ400mも残っている。後はアップダウンでなく登り一辺倒にしてほしい。
しかしまたも若緑山(1191m)と。幸いその先の下りは大したことなく、ほぼ登りの継続。
ここも、はやる気持ちで直登したいところだが、右の巻き道が正しい。(高度約1250m)
針葉樹林の中を急登し、ようやく主脈縦走路に上がる。(高度約1340m)
避難小屋への分岐も過ぎて、植生保護柵の間の階段を急登する。
御前山山頂(1405m)。ベンチもある広場だが、13時45分と遅い登頂、他に人もいない。
山頂の北側は、木立の切れ目から石尾根、都県境尾根の展望があるが、草の背が高く麓の根張りが見えず、雲も出てきた。
参考に、11年前の1月の同所からの写真。
山頂から西に少し下がると、今日2人目の人と行き違う。木立が切れた所から南側の展望がある。こちらも雲が多くなってきた。近くに見える三頭山らしい影が確認できるだけ。
参考に、11年前の2月の同所からの写真。
【御前山から 北面を多摩川へ下山】
山頂を経由して14時20分、下山にかかり、避難小屋、体験の森を経て、境橋バス停を目指す。避難小屋には、先程の2人目の男性が休んでいて、煮沸しないと飲めない水について、山頂直下で濾過が十分でないためと。
避難小屋からすぐの所で右側の木立が開けて、大岳山が望める。左の尾根続きで尖っているのは、御岳山の奥の院だろうか。
手前の峰は、鋸山に至る主脈縦走路か、全山の紅葉。(色を強調してみた)
広葉樹が主体の地帯なので、落葉して見通しが良い。落ち葉を踏んで歩く。急坂はジグザグに下る。この辺りで、今日3人目の人がランニングで下りて行った。
登山道の右手に体験の森のカラマツの広場があるので、立ち寄ってみる。
落ち葉でフカフカになった広場。
黄葉(紅葉)が進む木々の下の方は広葉だが、上までまっすぐ伸びた木は針葉で、カラマツで間違いなさそう。
さらに急坂を下り、登山道と体験の森の管理道が並行する区間になったので、右側の管理道を下る。
舗装された車道だが、ほとんど遠回りせず急坂で下る。
東屋のあるトチノキ広場で登山道と合流し、舗装された林道になる。15時20分、暗くなってからの山道歩きは避けられた。
右手に沢水が流れ落ちているので、降りてみた。ゴハンギョウノ滝とか。
この先で、林道から右に下りて栃寄沢を歩く道があるが、木橋が崩落したため通行止めになっている。先程の今日2人目の男性も追い着いてきて、一緒に林道を下る。この方は、今日は奥多摩湖(小河内ダム)から御前山に入り、15kgの荷を負ってトレーニング中とか。北岳肩の小屋で働いた話とか、山のトイレの話とか、色々伺った。16時40分に境橋バス停に至る。(高度約400m)
【紅葉について】
今回、時期的に期待した山の紅葉については、登りの湯久保尾根(南面で植林帯中心)で、青空の下、奇麗なカエデの紅葉に出合えた。一方、全山の紅葉を一望することは、山の中に入ってしまうと適地が少ないのかもしれない。下りは体験の森であり、植林や混交林、カラマツ林など色々あったはずだが、北面でもあり、既に紅葉・落葉の盛りの時期が過ぎていたのかもしれない。











































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