元清澄山 Motokiyosumiyama2012/02/15

[房総] 元清澄山(344m) 2012年2月5日(日)  →休日の山歩き top

各地から大雪の便りが聞かれる中、関東地方は冬晴れの寒い日が続く。先月に続けての房総半島の山歩きは、君津・鴨川市境にある元清澄山に行くことにした。コースは、久留里線の上総亀山駅をスタートし、三石山を経て尾根道をたどり、元清澄山に登頂後、金山ダム、同バス停にゴールし、安房鴨川駅から内房線で戻る。三石山の前後が昨シーズンに行った所と重なる。鉄道・バスと徒歩で房総半島を横断し、歩行のコースタイムが6時間20分に及ぶロングコースだ。
地図

【久留里線の終着駅へ】
日曜日の朝、木更津駅7時21分発の久留里線2番列車は、2両編成で、内房線・久留里線が100周年を迎えたこともあってか、カメラを持った鉄道ファンでやや賑わっている。それも途中の久留里駅辺りで降りた人が多く、終点の上総亀山駅で下車したのは数人で、山歩きの恰好をしていたのは私だけだった。
久留里線 横田駅で

【上総亀山駅から亀山湖へ】
8時半過ぎ、駅を出発する。地元の消防団員が集まっていたり、亀山湖でボートで釣りをする人がいるほか、人通りも車の通行も少ない中、見覚えのある道を三石山に向かう。天気は晴だがやや雲が多い。風がなく湖面も鏡のようだ。
コースタイムで歩くと目的地の金山ダムバス停に2時50分頃着く勘定で、安房鴨川駅行きのバスは3時35分の1本だけなので、時間に注意しながら歩く必要がある。

【三石山観音寺へ】
三石山観音寺の看板のある入口から、緩やかに表参道の車道を登る。
三石山表参道から 里の風景

道路脇の斜面につららが垂れている場所が1箇所だけあった。
三石山表参道 つらら

駅から1時間ほどで三石山観音寺に着くと、境内は参拝者でやや賑わっている。三石山(282m)山頂からは、西に八良塚と思われる山が見えるが、富士山は雲の彼方で見えない。
三石山山頂から 八良塚と高宕山

【三石山から緩やかな尾根道を歩く】
観音寺の境内を出て、石に刻まれた急な階段を登り尾根道に乗ると、人の気配のない山歩きの世界に入った。
三石山観音寺前 尾根道への入口


右側にゴルフ場の跡が見える。いくつもの小さなピークを左右に巻きながら歩き易い道が続く(標高は250m前後)が、ピークの上を歩くこともでき、境界石が絶え間なく打たれている。やがて小ピークの脇の地蔵峠に着いた。分岐の左側は東大演習林に入る道で、昨シーズン歩いたが、今日は閉鎖されている。寒さの中、素早く弁当を食べ、右側の元清澄山の方向に歩きを再開する。
地蔵峠 前方に東大演習林

道は尾根通しで(標高は300m前後)、シダ類で覆われた所もあったが、大体は歩き易く、モミなど針葉樹の巨木も多い。
尾根道 大木も多い

やがて尾根の左をトラバースしながら左カーブするやや不安定な場所を通過し、清澄山と元清澄山を結ぶ道が鞍部のようになった場所に出会った。この道は関東ふれあいの道で、偽木の柵や階段で整備されている。またこの道は君津・鴨川の市境(群界尾根)にもなっている。
関東ふれあいの道に合流 清澄山への分岐

【元清澄山への急な登り下り】
ここを元清澄山の方向に右折し、急な階段を登り始める。清澄山の方向から男性が1人追い付いてきた。先程のトラバース道を右下に見ながら歩いていると、三石山からの合流がもう1回現れたのでびっくりした。こちらの方は右手の急な尾根から下りてきている。地蔵峠からこちらに向かう尾根道で分岐を見落としたか、そう言えば先程の巻き道から合流点には三石山方面の明確な表示がなかった。
道は尾根から一旦下り林道の広い部分を通り、再び尾根道に上がる。この辺りの尾根道は偽木で丁寧に階段と柵が作られているももの、アップダウンがきつい(標高は300m前後)。
元清澄山への道 階段と柵が多い

【元清澄山山頂】
今日一番の急坂を階段で登り、元清澄山(344m)に着いた。12時半で、上総亀山駅から4時間経っており、ほぼコースタイムどおりだ。常緑樹に囲まれ展望がないが、テーブルとベンチ、少し離れて祠などがある。説明板によれば、今の清澄寺は初めこの地に建立されたとか。
元清澄山山頂

先程の男性が先着していて、同じように、清澄山周辺は林道など緩やかな道だったがこちらに来て急坂になったと言っていた。私は地蔵峠で弁当を済ましていたので先発し、階段を下り始める。

【元清澄山から金山ダムへ】
この先の道も引き続き偽木の階段で、下山路とはいうものの、急な登り下りが連続する。登ってくる登山者2人と出会った。樹間から太平洋と鴨川の海岸と小島が見え、鎖の下りがあった。
鴨川の海と小島が見える

尾根から左下に外れ、黒塚番所跡(標高約250m)の広場に着くと、鍋石方面に分岐する尾根道が封鎖されている。ここから金山ダムへは長い道のりだが、しばらくは、偽木の柵のある緩やかな道が続き(標高は200m前後)、左下にゴルフ場が続き、多くの人の声が聞こえる。
尾根の左にゴルフ場

221mピークの手前を右折しゴルフ場から離れる辺りから再び階段の登り下りが多くなり、ベンチのある展望台で湖面が見えた後、一気に長い階段を下って(高度差80m位か)ダム湖に近づいた。
金山ダム湖

橋を2つ渡って金山ダムに至り、トンネルを2つ抜けて金山ダムバス停に着いた。
金山ダムバス停 コミュニティーバス

【安房鴨川駅から内房線】
3時を少し回っており、程なく先の男性も到着した。コミュニティーバスに乗ると安房鴨川駅までの間、他の乗客はなかった。ホームに止まっている内房線の千葉行き電車に乗り、館山を過ぎた辺りで日没を迎え、木更津まで帰った。
安房鴨川駅 内房線電車

【行程】
木更津(久留里線)7:21発⇒上総亀山8:30着

上総亀山駅8:35→藤林大橋→8:47三石山入口→9:35三石山観音寺10:03→10:49地蔵峠11:13→11:54清澄山分岐→12:04三石山上部分岐→12:31元清澄山山頂12:46→13:28黒塚番所跡13:32→14:35湖面が見えるベンチ→14:58金山ダム→15:11金山ダムバス停

金山ダムバス停(コミュニティーバス)15:35発⇒安房鴨川駅15:51着=安房鴨川(内房線)16:20発⇒木更津18:15着

歩行時間 6時間36分
標高差 上総亀山駅約95m→三石山282m→元清澄山344m→金山ダムバス停約40m=+249m-304m

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