小川山 Ogawayama ― 2012/08/12
[奥秩父] 小川山(2418m) 2012年7月22日(日) →休日の山歩き top
梅雨が明けた。去年はこの時期、雲取山に1泊で出かけたが、暑いし、虫にまとわりつかれて大変だった。そこで今年は、少しでも高く、2500m級の山に出かけようと考えた。とは言っても日帰り圏内にそう適当な山はない。4年前に奥秩父の瑞牆山と金峰山に登ったとき、隣接する小川山が瑞牆山より高くそびえており、いつか登りたいと思ったのを思い出し、小川山に出かけることにした。
小川山は、瑞牆山、金峰山の賑わいとは対照的に、静かな山だった。その日は、あいにくのガスで展望はなかった。
梅雨が明けた。去年はこの時期、雲取山に1泊で出かけたが、暑いし、虫にまとわりつかれて大変だった。そこで今年は、少しでも高く、2500m級の山に出かけようと考えた。とは言っても日帰り圏内にそう適当な山はない。4年前に奥秩父の瑞牆山と金峰山に登ったとき、隣接する小川山が瑞牆山より高くそびえており、いつか登りたいと思ったのを思い出し、小川山に出かけることにした。
小川山は、瑞牆山、金峰山の賑わいとは対照的に、静かな山だった。その日は、あいにくのガスで展望はなかった。
【行程】
4時過ぎ小平発⇒5時中央道・八王子IC入る⇒6:18須玉IC出る⇒6:57瑞牆山荘駐車場着
瑞牆山荘7:18→7:54富士見平小屋8:01→8:17小川山分岐→8:49右岸に渡る→造林小屋跡→8:53左岸に渡る→9:10八丁平9:25→9:52西側の岩→10:02平坦地→10:36尾根上の岩→11:06丁字路→11:09小川山山頂11:52→12:14尾根上の岩→12:44ピーク上の岩→1305西側の岩→13:26八丁平13:35→14:12小川山分岐→14:28富士見平小屋→15:07駐車場
15:30瑞牆山荘駐車場発⇒16:09須玉IC入る⇒小仏トンネルまで渋滞1時間余⇒18:49八王子IC出る⇒19時半小平着
歩行時間 7時間49分(コースタイム8時間10分)
標高差 瑞牆山荘1510m←→小川山2418m=±908m
【瑞牆山荘からスタート】
中央道の須玉ICを降りて40分程走行し、瑞牆山荘に午前7時前に着いた。林道に少し入った広い駐車場は、既にかなりの車が停まっているが、まだ余裕十分だ。瑞牆山荘の有料トイレを利用した後、7時20分頃、樹林の中を登り始める。辺りはガスが漂っている。未舗装の林道を横切り、もう1度林道と出合った後、富士見平小屋に着いた。各年代層の登山者が休んだり行き交ったりしている。
ここを8時に出発し、瑞牆山に向かうなだらかな道に入る。さすがに人気のある山で、子供連れも含め、歩く人が多い。
【小川山への分岐から】
15分余り歩き、天鳥川に向けて道が下りになる広場が、小川山への分岐で、標識がぽつんと立つ。
【小川山への分岐から】
15分余り歩き、天鳥川に向けて道が下りになる広場が、小川山への分岐で、標識がぽつんと立つ。
ここを右に入って川音を左下に聞きながら緩やかに登り続ける。登山地図ではこの分岐から先は波線ルートになっているが、現地は、瑞牆山への道より細くはなるものの明瞭で、赤いテープも続き、迷うようなところはない。しかし、道の上にクモの巣や糸が無数に張られており、それらをことごとく突き破って進む。クモの巣は一晩かけて作られたものと思われ、今朝は私より前には誰も歩いてないということか。
やがて右上からの崖崩れ地で左下の川に接した後、川を左側(右岸)に渡り、造林小屋跡と言われる草地を歩いた後再び川の右側(左岸)に渡る。
川と離れて斜面を登り、針葉樹の若木の間を通る。
【県境尾根を登る】
小川山への分岐から50分程で、八丁平に着いた。ここは、小川山から南に延びる尾根筋の上の、樹林が切り開かれた広場で、道標が各方向を案内している。この尾根を右に下ると大日岩を経て金峰山に至るが、左に登り小川山を目指す。
尾根の左側(西)は山梨県、右側(東)は長野県になる県境尾根だ。またこの尾根は千曲川と富士川の水系を分け、本州の中央分水嶺になっている。
尾根の道は幅広く、倒木も大体片づけられている。針葉樹の若木が若葉を出している。シャクナゲの葉も多いが、樹林の中では花がついておらず、開けた岩の周りではシャクナゲの花が見られた。
尾根道はひたすら樹林の中を緩やかに登り展望がないが、3カ所ほど、岩の上から展望がある場所があるようだ。まず道の左側奥に小さな岩があり、登ってみるとシャクナゲや針葉樹の頭越しに展望がありそうだ。ただし今日はガスで真っ白で何も見えない。晴れていれば、瑞牆山や金峰山が望めるのだろうか。
この岩の先で、左手に瑞牆山への尾根が派生する平坦地を通る。
小ピークの左を巻いて登った後、尾根上の岩の上を通る。ここがもう一つの展望地だが、ガスで何も見えないのは同じ。
やがて右手から廻目平からの道が合流する丁字路だ。この分岐は道標がなく、木に打ち付けられた境界見出標への書き込みだけが頼りだ。
【小川山山頂】
最後の急登を経て小川山(2418m)山頂に至る。シャクナゲの木に囲まれて山頂標識と三角点が立ち、展望はない。
山頂に着いたのは11時過ぎ、瑞牆山との分岐から3時間弱になるが、誰とも会わない静かなコースだ。ここも、虫が多い。追い払いながら素早く弁当を食べ、後は来た道を戻るだけだ。雨がさっと降る。
すると、若い男性が1人登ってきた。長野県側の廻目平から登り、この後は八丁平へ下り、その先で長野県側に下り周回するとのことだ。この男性と別れ先に下山する。
すると、若い男性が1人登ってきた。長野県側の廻目平から登り、この後は八丁平へ下り、その先で長野県側に下り周回するとのことだ。この男性と別れ先に下山する。
【往路を下山】
登りで通った尾根上の岩で少し待っていると、多少ガスが晴れて近くの峰が見え隠れした。
その先で、登りでは巻いたピークになる。ちょうど、「←小川山 大日岩・金峰山→」を示す標識が木のたもとに置かれている場所が分岐点で、左に尾根通しのかすかな踏み跡を急登し、岩の上に上がった。
ここも、シャクナゲや針葉樹の頭越しに、晴れていれば展望がありそうだ。このピークを下り巻き道と合流する地点は、目印もなく分かりにくい。
この後も、他に誰とも出会うことなく、八丁平から川沿いの道に入り、瑞牆山コースに合流した。富士見平の水場で豊富な水をもらった。
【参考資料】 山梨県の山(山と渓谷社2006年)
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